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バドミントン コラム 2021年3月22日

男子複連覇の渡辺が日本勢初の全英2冠、1年2カ月ぶり国際戦の桃田は敗退

バド×レポ by 平野 貴也
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奥原希望(太陽ホールディングス)

歴史ある大会の最終日、出場選手のリストは日の丸だらけとなった。バドミントンの全英オープンは21日に全日程を終了し、男子ダブルスの遠藤大由/渡辺勇大(日本ユニシス)が、同種目では日本勢初となる連覇を達成した。また、渡辺は東野有紗(日本ユニシス)と組む混合ダブルスでも3年ぶり2度目の優勝を果たし、日本勢としては初となる同一年で2冠の快挙となった。渡辺は「すごく嬉しい大会になった。(国際大会での2種目優勝の)最初の経験。勝ち切ることが最大の目標だし、達成できて素直に嬉しかった」と喜んだ。1989年、90年に男子ダブルス、混合ダブルスの2種目制覇を果たしている元韓国代表の朴柱奉ヘッドコーチも「パフォーマンスも結果も本当に素晴らしかった。男子ダブルスでファイナルゲームまで戦って、混合ダブルスでフィジカルが大丈夫か心配したが、最後まで元気で2種目優勝ができた。日本人では初めて。(歴代優勝者の名が刻まれる)トロフィーで、私と渡辺の名前を確認しました」と話し、賛辞を惜しまなかった。
女子シングルスでは奥原希望(太陽ホールディングス)が16年以来5年ぶり2度目の優勝。女子ダブルスは、松本麻佑/永原和可那(北都銀行)が、前回女王の福島由紀/廣田彩花(丸杉ブルビック)との決勝戦をストレートで制して初優勝を飾った。この種目では、24年パリ五輪を目指す志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)もベスト4と健闘した。日本勢は、世界ランク1位の桃田賢斗(NTT東日本)が準々決勝で敗退した男子シングルスを除く5種目中4種目で優勝。ダブルス3種目は決勝戦が同国対決となり、活躍が目立った。

背景には、ライバル不在が影響している。全英オープンは、世界選手権よりも長い歴史を持ち、古くから権威のある大会。BWFワールドツアーでも最高位のスーパー1000にランクされている。例年ならシーズン序盤の世界一決定戦となる。しかし、現在はコロナ禍で、世界ランク上位の出場義務が課されておらず、東京五輪の出場権獲得レースの対象でもないため(※20年の全英が対象)、中国、韓国、台湾といった東アジアの強豪が欠場。女子シングルスでは世界女王のキャロリーナ・マリン(スペイン)も前週の大会での負傷を理由に欠場した。その上、大会2日目に、渡航便に新型コロナウイルス陽性者がいたことが理由で、インドネシア代表が隔離のため全選手棄権となり、多くの有力選手が不在となった。
朴ヘッドコーチは「4種目で優勝できて良かったが(不参加だった)中国、韓国、インドネシアなどがいる。この大会で、満足は絶対に出来ない。男子ダブルスは、インドネシアや中国のペアがいても良い勝負ができるくらいのパフォーマンスだったが、女子ダブルスは、もう少し動きのスピードやディフェンス力のレベルアップが必要。混合ダブルスは、日本に選手が少ないが、男子ダブルスと練習ができれば、中国などのペアとも良い勝負ができるようになる」と1年以上も東京五輪のメダル候補と直接対決ができていない部分を考慮し、さらなる成長を求めた。

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