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ステファン・ボワイエ(ジェイテクトSTINGS愛知)
なんだかアメコミに出てくるヒーローみたいだなぁ。そんな印象を覚えた。ジェイテクトSTINGS愛知のフランス籍オポジット、ステファン・ボワイエのことである。
大同生命SVリーグ チャンピオンシップ 2025-26 男子
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準々決勝 第1戦 ジェイテクトSTINGS愛知 vs. 東京グレートベアーズ(05/01)
5月1日(金)午後5:55 J SPORTSオンデマンドでLIVE配信
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準々決勝 第2戦 ジェイテクトSTINGS愛知 vs. 東京グレートベアーズ(05/02)
5月2日(土)午後3:55 J SPORTSオンデマンドでLIVE配信
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準々決勝 第3戦 ジェイテクトSTINGS愛知 vs. 東京グレートベアーズ(05/03)
5月3日(日)午後3:55 J SPORTSオンデマンドでLIVE配信
身長196cmの体つきは筋骨隆々。そばにいるだけで、その迫力に圧倒される。さしずめ超人の『ハルク』か、むしろ『アイアンマン』のハルクバスター。はたまた最高到達点350cmから豪快にスパイクを放つさまは、ハンマーを振り下ろす『マイティ・ソー』のようだ。
ボワイエの最高到達点は350cm
と、マーベル作品の登場人物たちの名前を挙げてみたが、ボワイエにそんな『ヒーロー感』を覚えるのは、その人柄を聞いたから。キャプテンの高橋 和幸は明かす。
「ほんとうに合流した当初はシャイでしたから」
フランス代表では東京五輪で金メダルを獲得し、世界で指折りのオポジットにも関わらず、実はシャイだという。このギャップよ。とはいえ、それも異国の地でプレーすることを思えば当然だろうか。ボワイエ自身もやがてチームへ馴染むにつれて本来の、いや、周囲の想像を超えた姿を披露する。それは日頃の練習から見られた。
「練習中からほんとうによく周りへ声かけをしてくれています。特にルーキーの出水 充希に対してアドバイスをする様子が見受けられますし、助かっている選手は多いのかなという印象です」
そう話す真保綱一郎監督自身は、ボワイエが合流するまでと合流してからのギャップに驚き、喜んだ1人である。
「やんちゃ…という話も聞いていましたから、今の姿を想像もしていませんでした。ただ、チームとしても2024-25シーズンからメンバーも大きく変わり、新しい顔ぶれで戦うことになった。そのなかでリーダーになってもらいたい、その役割をお願いしたことも背景にはあります。
もちろん言葉の壁はあります。ですが、TJ(トリー・デファルコ)とともにリーダーシップを発揮してくれています。例えば日本人選手がミスをして『すみません』と口にした時も、『謝ることはない。次のプレーをしっかりと頑張っていこう』と言って背中を押してくれるんですよ」
ボワイエなりのリーダーシップが発揮された場面の1つが、昨年12月の令和7年度天皇杯全日本バレーボール選手権大会だった。
12月14日、東レアローズ静岡との準々決勝はフルセットにもつれる壮絶なゲームとなる。その最終第5セット早々に、STINGS愛知はデファルコが両足をつるアクシデントに見舞われた。
「誰が出ても戦える」チームづくりをしてきたとはいえ、エースの負傷離脱は痛手。悲痛な表情を浮かべながら、スタッフに抱き抱えられるようにコートを去るデファルコを横目に、やや重苦しい空気がコート上に流れる…かのように見えた。だが、そこで円陣を組むように促したのがボワイエだったのである。
「もうやるしかないのだから。楽しんでいこう」
そんなポジティブな声をメンバーたちへかけたという。その場面で高橋はあらためて、ボワイエの存在感を認識した。
大同生命SVリーグ チャンピオンシップ 2025-26 男子
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準々決勝 第1戦 ウルフドッグス名古屋 vs. 広島サンダーズ(05/01)
5月1日(金)午後5:55 J SPORTSオンデマンドでLIVE配信(会員無料)
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準々決勝 第2戦 ウルフドッグス名古屋 vs.広島サンダーズ(05/02)
5月2日(土)午後2:55 J SPORTSオンデマンドでLIVE配信
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準々決勝 第3戦 ウルフドッグス名古屋 vs.広島サンダーズ(05/03)
5月3日(日)午後2:55 J SPORTSオンデマンドでLIVE配信
「普段から僕に対しても、調子が悪そうだったり、表情が暗かったら『なんだ。どうしたんだ?』と言ってくれるんです。ときには『ちゃんとしろ』という具合に活を入れてくれます。そういう選手がチームにいることは、とてもありがたいです」
合流当初はシャイなイメージを覚えたのも昔の話、「関わるうちにおもしろい一面や、それに男らしさを発揮してくれています」と高橋はほほえむ。今やチームを支えるポジティブな存在だ。
トップスコアラーに輝いたボワイエ
そして何よりパフォーマンスも光り、今季のトップスコアラーに輝いた。リーグの誰よりも積み上げた869点は、ときにチームを勢いづかせ、ときにチームを救い、そしてチームを勝利に導かんという意志が形として表れた回数そのものである。
いよいよ5月1日(金)から始まるチャンピオンシップでもボワイエは何度も腕を振り、得点を重ねる。その姿はやはり、ヒーローのように映るだろう。
文:坂口功将/写真:坂口功将、SV.LEAGUE
坂口 功将
スポーツライター。1988年生まれ、兵庫県西宮市育ち。
「月刊バレーボール」編集部(日本文化出版)で8年間勤めたのち、2023年末に独立。主にバレーボールを取材・執筆し、小学生から大学生、国内外のクラブリーグ、そしてナショナルチームと幅広いカテゴリーを扱う。雑誌、ウェブメディアへの寄稿のほか、バレーボール関連の配信番組への出演やイタリア・セリエAの解説も務める。
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