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3強が順当に表彰台に上がるが、DMでは違った展開の可能性もあり
すでにW杯は12月3日にフィンランドのルカで開幕している。その結果をチェックしつつ、女子のシーズン全体を展望したい。
3強時代突入も金メダリストの名前は開幕戦にナシ。何が起きた?
■女子
1 ジャカラ・アンソニー(AUS)
2 ペリーヌ・ラフォン(FRA)
3 川村あんり(JPN)
開幕戦の表彰台には、順当に3強が上がった。ラフォンはトップにいる期間が長いのでベテランのようなイメージがあるが、アンソニーと同じ24歳であり、まだ衰える気配はない。ただ、追いかける立場であり、アグレッシブさを信条とするアンソニーに勢いを感じるのは確かだ。ジャッジの評価も高い。一方、川村はターン、エア、スピードと三拍子揃った恐ろしいほどの安定感を誇る。少なくともMOは、今季もこの3選手を中心に展開されていくだろう。
予想がしづらいのがDMだ。ラフォンはDMで取りこぼすことがときどきあり、川村に至っては昨季のDM総合順位は柳本理乃(11位)を下回る12位であり(両者とも4戦中2戦に出場)、過去の戦績もMOとDMでは差があるのだ。おそらく川村は、DM攻略を課題をとしてオフシーズンを過ごしてきただろう。“DMでも総合V争いに加わる川村”が見られるか、それとも後述するアメリカ勢に阻まれるか?
選手層が厚く勢いのあるアメリカ勢が台風の目となる
北京五輪でメダルを逃したラフォン(中央)と川村(左)だが、W杯MOでは心配な要素がない。DMではどうなるか?
トップ3以外の要マークなのは、強烈に分厚い戦力を誇るアメリカ勢である。まず、オリビア・ジアッシオは昨季の開幕戦で優勝、W杯総合4位、北京五輪で6位になった。MOでは安定してスーパーファイナルに残っており、常に表彰台に近いポジションにいる。ジャエリン・カーフは超攻撃的なターンで北京五輪の銀メダルを掴んだ。DM大会の増加は彼女にとって歓迎すべき事態だろう。カイ・オーエンズはW杯DM総合3位。そして、五輪出場はなかったが16歳エリザベス・ レムリーは、昨季W杯MOで8戦中5戦のみの出場で総合9位。さらに、北京五輪7位のハナ・ソアー、W杯優勝経験のあるテス・ジョンソンもいる。この強力メンバーは3強のリズムを崩す存在になりそうだ。
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