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スキー コラム 2021年12月1日

北京オリンピックを前に過酷なスケジュールが組まれたモーグルワールドカップ

ブラボー!!モーグル by STEEP
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その点からも、男子は今シーズンもキングスベリー、堀島、そしてグラハム、キャベの4強がW杯総合、五輪の表彰台を争うことになるだろう。そこに変化はなさそうだが、ダークホース的な要注意の存在は何名かいる。

まず、負傷欠場していたウォルター・ウォルバーグ(SWE)だ。大柄な身体で高難度エアを難なくこなす身体能力は“未完の大器”といった雰囲気が十分。ウェブ上に公開されている以前より迫力アップの滑り動画を見る限り、今季は台風の目となる可能性が高い。

もうひとり戻ってくる選手がいる。モーグルと競輪の二刀流をこなす原大智(JPN)である。20年シーズンは欠場、昨シーズンはFISレースに出場もW杯復帰はならなかったため、実質3年ぶりのW杯出場となる。ブランクが長かっただけに、調子を掴むまでに時間を要するかもしれないが、競輪の猛トレーニングで大きくバージョンアップした下半身は大きな武器となるだろう。

また、昨シーズンはイドレでの第2戦で初表彰台(3位)を記録、開幕時点で19歳のニック・ペイジ(USA)もマークしておきたい。この選手はキングスベリー、堀島に続くコーク1440の使い手なのだ。全米選手権で優勝した実績もあり、五輪シーズンのシンデレラボーイとなりうる逸材だ。

川村あんりを筆頭に2000年代生まれの選手たちが時代を変えるのか?

昨シーズン、悪天候で中止となったカザフスタンでの最終戦会場で、総合2位の表彰を受けた川村あんり

“何が起こるかわからない”。

女子を一言で言い表すとこれに尽きる。昨シーズン、世界選手権MOで優勝することで、世界4大タイトルをすべて手中に収めたペリーヌ・ラフォン(FRA)の安定政権が続いているようには見える。

しかし、昨シーズンから地殻変動の兆候は見えていた。まず、目立ったところでは川村あんりの総合2位だ。W杯出場2シーズン目にして、各国の実力者たちを上回る存在となったのだ。伸び盛りの年齢だけに、今やポストラフォンの最右翼だといえる。

そして、川村以外にも2000年代生まれの選手たちが続々と頭角を表している。W杯第5戦ディアバレー大会DMで、当時16歳のカイ・オーエンズ(USA)が初優勝。また、世界選手権DMでは、優勝が18歳のアナスタシア・スミルノワ(RSF)、2位が17歳のビクトリア・ラザレンコ(RSF)、3位がアナスタシヤ・ゴルドバ(KAZ)と、10代の選手が表彰台を独占というサプライズがあったのだ(年齢は当時)。技術的にはラフォンの安定感は群を抜いており、彼女がW杯総合、そして五輪の大本命であることに変わりはない。しかし、想定外の“事件”が起きそうな予感に満ちているのが今シーズンの女子モーグルなのだ。

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