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(3)続々登場! 新たな4年間の主役候補たち
18歳のウォルバーグは昨季は総合12位。1年で急激に力をつけた
アフター平昌世代ともいえる若手がトップ戦線に名を連ねていることは、今季の目新しい話題だ。
まず男子は、総合3位のウォルター・ウォルバーグに大注目。180cmを越える長身から繰り出す高難度エアは迫力満点。荒削りながらターンの質も高い。今季は2位2回、3位1回と大躍進。そして、2000年生まれの18歳……。次期王者候補が誕生である。
女子は、総合2位のジャカラ・アンソニーのブレイクが目立つ。ラフォンと同い年の彼女は昨季総合17位の選手。そこから、総合優勝を狙える位置への驚異的なジャンプアップを果たしたのだ。 また、昨季W杯の秋田たざわ湖大会DMで、2000年代生まれの選手として初めて優勝したテス・ジョンソンも表彰台2回で今のところ総合5位。上位グループに定着した印象だ。 日本の堀島、原、冨高らも含め、こうした若い面々が新たな4年間の主要登場人物となっていくのだろう。
(4)SNOW JAPANは2大エースのみならず、女子も大健闘
1440特訓中だという堀島。世界選手権で、たざわ湖で披露はあるか?
さて、日本勢はどうか? 男子は、予想された通り、堀島&原の2大エース時代が本格到来した様相だ。
堀島は第6戦までで2位2回で総合4位。その大きなトピックが、開幕戦で4回転のコーク1440に挑戦したことだろう。大成功ではなかったが、それは堀島がモーグルにおけるエアの新たな進化の扉をこじ開けた瞬間であった。
原は怪我で調整が遅れていたが、第4戦ではW杯初表彰台を経験し、総合7位と勢いに乗っている。エアにも新たな工夫が見られ、トップランカーとしての貫禄も増してきた。
残る4戦のうち、自国開催大会が2戦あることは2人にとって有利な条件。ランキング的にあと1歩、2歩上を目指したいところだ。
また、女子は昨季、平昌五輪出場の条件を満たせたのが、村田愛里咲(引退)のみだったこともあり、冬の時代の到来を予感させた。ところが、冬を通り越して春がやってきた。
冨高日向子は全戦決勝進出で第3戦DMでは4位。現在総合8位。なんと、ジャスティン・デュフォー・ラポイント(CAN)、ブリトニー・コックス(AUS)よりも上位にいるのだ。
靭帯断裂の怪我から復帰もなかなか完全復活とならなかった星野純子も、今季は好調だ。毎回のように決勝に進み、現在総合11位。
そして、総合順位は18位ながら、住吉輝紗良も特筆すべき活躍をした。第5戦でファイナルを1位で突破し初のスーパーファイナルに進んだのだ。残念ながらそこでは転倒により6位に終わったが、この実績は本人にとって大きな自信になっただろう。
世界選手権が終わると、2月23日より終盤戦がスタート。たざわ湖で2戦(MO、DM)、そしてカザフスタンのシムブラクで同じく2戦(MO、DM)が行われる。キングズベリーの8連覇はなるか? 女子の混戦を制するのは誰か? 新世代の選手たちはどこまでやれるのか? 目が離せないレースが続く。
STEEP
スキー・スノーボードの本質を追いかけるWEBメディア。90年代からフリースタイルスキーを追う編集部による、モーグルW杯の見どころを紹介。サイトでは様々な情報を更新中。https://steep.jp/
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