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モーグルのW杯第3戦は、1月21日(日本時間1月22日未明)、カナダケベック州、ヴァル・セントカムで行われる。絶対王者ミカエル・キングスベリーを始め、ほとんどのカナダ代表選手が同州出身なため、完全なホームコースだ。地元の強みを発揮して、カナダチームの勝率は非常に高い。今回もミカエル(ミック)、デュフォア・ラポイン姉妹の男女が有力であろう。
そんな中、これから面白いのは日本男子チームだ。 第2戦のレイクプラシッド大会で、原大智(チームジョックス)が4位、西伸幸(マンマーノフーズ)が8位、遠藤尚(忍建設スキー部)が10位、堀島行真(中京大学)が12位。4名がベスト12の中に顔を揃えたのだ。これはカナダやアメリカの世界の強豪チームに匹敵する快進撃だ。欲を言えば表彰台をほしいところだが、それもこの後のW杯では現実的だ。層が確実に厚くなってきている。
レイクプラシッド大会で優勝したのは、男子がドミトリー・レイヘルド(カザフスタン)。女子がブリテニー・コックス(オーストラリア)。 ドミトリーはW杯2勝目。初優勝の2008シーズン以来のなんと9年ぶりだ。第一エアにコーク1080を入れる積極的なパフォーマンス。27歳とベテランの域だが、再ブレイク的に成長中。スーパーファイナルでミスをして6位に沈んだミックを抜き、総合ランク1位の証、イエロービブを獲得した。「史上最強のアジアモーグルアスリート」と言って、間違いないだろう。 ブリテニーは、今季開幕戦の初優勝に続き2連勝。しかもレイクプラシッドでは、予選、決勝1、スーパーファイナルとすべて1位。まさしく完勝で、デュフォア・ラポイン姉妹に代わり、主役になりそうな勢いだ。 さらに女子は、2位ペリーヌ・ラフォン(フランス)が18歳、3位モーガン・シルド(アメリカ)が19歳。ペリーヌは2戦連続2位。モーガンは怪我からの復帰戦での表彰台で、3Dエアを駆使する。若手の大躍進で、W杯女子の勢力図は、一気に変わったのかもしれない。
平昌五輪の前年にして、世界のモーグルシーンは変革が起こっている。
STEEP
スキー・スノーボードの本質を追いかけるWEBメディア。90年代からフリースタイルスキーを追う編集部による、モーグルW杯の見どころを紹介。サイトでは様々な情報を更新中。https://steep.jp/
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