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モーグルW杯は、1月13日アメリカ・レイクプラシッドで今季第2戦が行われ、毎週末の連戦が続く北米シリーズが始まる。いよいよ本番といえるのが、この1月だ。
12月の開幕戦、フィンランド・ルカ大会は、「全員で予選1を行い上位8人が決勝進出→9位から28位の20選手で予選2を行い8選手が決勝進出→8+8の16選手で決勝1→上位6選手によるスーパーファイナル」という変則システムで行われた。2段階の予選は、主にオリンピックや世界選手権で採用されている。2018年平昌五輪も、このパターンになることが予想される。
そんな開幕戦の結果は、男子が順当、女子は波乱という展開だった。
1位ミカエル・キングスベリー(カナダ)、2位マット・グラハム(オーストラリア)、3位ベンジャミン・カヴェット(フランス)。男子のこの結果は、予選1、決勝1、スーパーファイナルとまったく同じだった。しかもこのトップ3は、昨シーズンのW杯総合グランプリとも同じ並び。かっちりと格付けがついたと言えるかもしれない。
女子は1位ブリトニー・コックス(オーストラリア)、2位ペリーヌ・ラフォン(フランス)、3位キートン・マッカーゴ(アメリカ)。ブリテニーはW杯初優勝、ペリーヌは昨シーズン2勝の18歳、キートンは昨シーズンの全米女王でW杯は初表彰台。新鮮な結果となったが、意外なことは、デュフォー-ラポイント姉妹が表彰台にいないこと。五輪&世界選手権女王の三女ジャスティンは5位と敗れ、昨シーズンW杯女王の次女クロエは10位に沈んだ。今シーズンはカナダ女子圧勝の勢力図は変わるかもしれない。ただし姉妹は、北米シリーズに強い傾向があるので、レイクプラシッド大会以降の巻き返しがあるのかが注目だ。
日本勢は、昨季の怪我から復活の遠藤尚(忍建設スキー部)がさっそくスーパーファイナル進出。5位入賞。再び世界のトップシーンに戻ってきた。2年連続でシーズン途中の怪我だったが、今季こそフルシーズン出場すれば、大きな結果を獲得できるに違いない。
原大智(チームジョックス)も9位のスタートとなった。全戦決勝進出を果たし、一桁順位連発だった昨季の安定感は、今季も発揮されそうだ。十代最後で始まる今シーズンに表彰台まで期待したい。
女子では伊藤みき(北野建設スキー部)が12位発進。昨シーズン怪我からの復帰を果たしたが、今シーズンは上位進出への望みが持てる。村田愛里咲(行学学園)が`14シーズン以来のW杯復帰となった点も、今後楽しみだ。
STEEP
スキー・スノーボードの本質を追いかけるWEBメディア。90年代からフリースタイルスキーを追う編集部による、モーグルW杯の見どころを紹介。サイトでは様々な情報を更新中。https://steep.jp/
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