【男女モーグル】果たして今シーズンは何が起こる？

いよいよ間もなく、2016－2017シーズン(以下’17季)もモーグルＷ杯シーズンが始まる。スケジュールは以下の通りだ。

第1戦　2016/12/10　Ruka　FINLAND　MO
第2戦　2017/１/13　Lake Placid　USA　MO
第3戦　2017/１/21　Val St. Come CANADA　MO
第4戦　2017/１/28　Calgary CANADA MO
第5戦　2017/2/2　　Deer　Valley USA　MO
第6戦　2017/2/4　　Deer Valley USA DM
第7戦　2017/2/11　Bokwang KOREA MO
第8戦　2017/2/18　Tazawako　JAPAN MO
第9戦　2017/2/19　Tazawako JAPAN DM
第10戦　2017/2/25　Thaiwoo CHINA MO
最終戦　　2017/2/26　Thaiwoo CHINA MO

開幕戦はもう恒例、6年連続でフィンランド・ルカだ。
そして1月から2月初旬はアメリカとカナダのシリーズなのも、すっかりお馴染みな展開だ。
例年と違う驚きとまでいえるのが、後半の5戦だ。第7戦が韓国、第8戦＆第9戦が日本、第10戦と最終戦が中国になる。過去を遡ってもアジアで3カ国開催は初めて。5大会開催というのは画期的な展開だ。日本に関しては、'99季以来’11季を1回飛ばしただけ。毎年行われるイベント('09季は世界選手権)は、手慣れたものもある。
しかし韓国や中国は、開催経験が少ないだけに、FISとしても準備が大変。そして、韓国にとっては’18季平昌五輪、中国は’22季北京五輪が先にある。テストイベント的大会でもあるのだ。

5年連続Ｗ杯総合優勝のミック。今シーズンも何回勝つかではなく、何回負けるかのような戦いか?

昨季Ｗ杯総合女王に輝いたクロエ。安定感では妹より上との評もあり、さらにブレイクも

昨季は王者にも迫る戦いを見せたマット。今季は全戦競り合う勝負を行うことを誓う

そして3月には2年に一度の世界一決定戦、世界選手権がある。スペイン・シェラネバダで行われ、今回も前回に続きフリースタイルとスノーボードの共催だ。最後の最後にビッグイベントが控えている。

勢力図としては、男子はやはり王者ミカエル・キングスベリーを中心とした展開になるのは間違いない。しかしカナダ以外にもマット・グラハム（オーストラリア）、ベンジャミン・カヴェット（フランス）など成長著しい存在も育っている。平昌五輪を見据えても、今季の戦いは王者に新鋭がどれだけ追いつけるか、そこが重要だ。

`14五輪女王、`15世界選手権女王のジャスティン。ここ一番の爆発力は間違いなく一番

女子はソチ五輪女王ジャスティン、昨季Ｗ杯女王クロエ、カナダのデュフォー-ラポイント姉妹が中心となるのは確実だろう。昨季2勝した18歳のペリーヌ・ラフォン（フランス）がどれだけ2人に迫れるか？　その成長も見どころだ。カナダ女子は男子以上に強力メンバー揃いであり、他国勢がどこまで食い込めるか、注目していきたい。

まずは12月10日、フィンランドで始まる第1戦。今季はシングル戦だ。その結果が今季を、さらにはその先までも占う戦いになりそうだ。