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スキー コラム 2015年2月4日

世界選手権の流れそのままに、W杯シリーズ後半戦は始まった。 絶好調カナダにアメリカの反撃はあるか?

ブラボー!!モーグル by STEEP
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1月29日に行われたW杯第5戦レイクプラシッド大会は、男子ミカエル・キングスベリー、女子ジャスティン・デュフォー-ラポイントという男女ともカナダの完勝だった。

男子は世界選手権デュアルの表彰台独占の勢いで、まず予選はカナダ勢が1~4位を独占。スーパーファイナルにもその4人が進出し、優勝がミック(ミカエル)、3位にマーク・アントワン-ギャニオンが入った。
2位には世界選手権銅(シングル)のアレクサンドル・シュミシャエヤエフ(ロシア)。4位には世界選手権金(シングル)のアントニー・ベナ(フランス)が入っている。

女子は、地元のハナ・カーニー(アメリカ)が予選こそトップに立ったが、ファイナル1、スーパーファイナルとジャスティン・デュフォー-ラポイント(カナダ)が完勝。新女王が絶対女王を力で押し切ったイメージ。スピードで絶対女王が新女王にかなわなくなっているところが気になる。

どうやら「今季の流れは定まった」と見える。

そんなイメージの中で、少しマニアックではあるが、舞台裏の話をご紹介したい。
ソチ五輪までの昨季と今季は、コーチ陣に大きな変化があったのである。

アメリカチームは、昨季までのスコット・ロールズに変わり、ガース・ヘイガーがヘッドコーチとなった。ガースはW杯優勝経験もあり、最近はテクニカルコーチ的存在だったのだが、今回昇格した形だ。
昨季までアメリカコーチだったスウェーデン出身のラッセ・ファーレンは、アメリカを離れ今季は母国及びノルウェーの両国コーチを兼ねている。ちなみに彼は、かつての大女王、カーリー・トゥロー(ノルウェー)のコーチだった。
なおスコットは、現在中国チームのコーチをしている。

カナダチームは、男子のヘッドとしてロブ・カバーが継続しているが、女子のデュフォー-ラポイント姉妹らは、マイク・ハメリンをパーソナルコーチとしている。そのマイクとは、ソチ五輪金メダリスト、アレックス・ビロドウ(カナダ)のコーチだった男だ。

日本チームは、ヤンネ・ラハテラチーフコーチ(フィンランド)が退き、昨季まで現役だった上野修が、モーグルコーチとなり選手をメイン指導している。

まったく体制が変わらないのはロシアチームで、かつて里谷多英や上村愛子を育てたスティーブン・フェアレンがヘッドコーチを続けている。

この辺から読み取れるところは…。

ロブ率いるカナダ男子チームは、ミックをはじめ相変わらず強く、カナダ三姉妹は、男子の金メダルコーチを雇い、さらにパワーアップした。
アメリカチームは、スコットからガースへとヘッドコーチを若返らせたこと、外国から招いていたベテランコーチの離脱などで、やや戦闘力を落とした。ハナの話でだけなく、アメリカチームは、男子も今季は今のところ、カナダには歯が立たない。
日本チームは上野新コーチにより、遠藤尚も西伸幸も調子こそよかったが、肝心のエース遠藤の怪我が痛い。
変わらなかったロシアチームは、ソチ五輪銅アレクサンドルが今季世界選手権でも銅、レイクプラシッドでは2位。スティーブンのコーチングは確実に生きている。

そんな見方が成り立つのかもしれない。

アメリカに厳しい書き方となったが、今度のW杯はカナダ・ケベック州バルサンコム。ミックや三姉妹たちのホームだ。もっと言えば、カナダチームの「虎の穴」的エリアの開催。
アメリカにとっては母国でやられたリベンジを、相手ホームで果たす。気合いの入る舞台である。

そしてもちろん、バルサンコム大会はカナダチームの凱旋公演的舞台である。

STEEP

スキー・スノーボードの本質を追いかけるWEBメディア。90年代からフリースタイルスキーを追う編集部による、モーグルW杯の見どころを紹介。サイトでは様々な情報を更新中。https://steep.jp/

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