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スキー コラム 2014年1月17日

王者3年ぶり表彰台落ちでイエロービブ移動!

ブラボー!!モーグル by Bravoski(ブラボースキー)
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W杯第5戦レイクプラシッド大会。不動のイエロービブがついに移動した!
W杯ポイントランキングトップの証であるイエロービブの着用権が、ミカエル・キングスバリー(カナダ)からアレックス・ビロドウ(カナダ)に移ったのだ。
ミカエルは、'12季開幕戦に優勝し次戦からイエロービブを着用。'14季第5戦まで29戦にわたってそれを譲らなかった。今回はスーパーファイナルで完全に失敗し6位に終わり、優勝したアレックスが、ミカエルのポイントを20ポイント上回った。

それにしてもミカエルの大きな失敗は極めて珍しい。この21歳の天才は、'11季、18歳でW杯フル参戦を開始して以来、モーグル(シングル)では世界選手権も含め、26戦18勝、3位以上が24回。なんと表彰台を逃したのは、たったの2回。今回は'11季W杯第3戦で途中棄権して以来、23戦ぶりに表彰台に乗らなかったのだ。
これはとてつもない大偉業。前代未聞というだけでなく、今後破られるとは思えない大記録だ。

一方アレックスは、W杯総合優勝した'09季以来、5シーズンぶりのイエロービブ獲得となった。
今季は実に、第1戦~3戦まで2位、第4戦&5戦が優勝。昨季前半までは、完全に追い抜かれていた後輩に、五輪を前にして追いつき並んだと言っていい。 しかもアレックスには前回バンクーバー五輪で、強烈なまでのプレッシャーの中、自国開催五輪初の金メダルをもたらした経験がある。試合後のアレックスは、「イエロービブを獲得したのはうれしいが、ミカエルがあんなミスを繰り返すことはないだろう。自分はさらにステップアップして五輪に挑む」と話していた。

ミカエルとアレックスの実力は伯仲している。ダブルフルとコーク1080のエア、そしてスピードは互角だろう。ただ、ターン点でミカエルに分がある。
しかし、五輪初体験のミカエルとバンクーバー五輪金メダリストのアレックスでは、こと、五輪の舞台においては計り知れない経験の差がある。男子五輪金メダルを巡るマッチレースは、ますますヒートアップするに違いない。ここへきて、ミカエルのアドバンテージはなくなったに等しい。

一方、女子もW杯5戦までハナ・カーニー(アメリカ)が3勝、ジャスティン・デュフォー・ラポイント(カナダ)が2勝。絶対女王と19歳の女王候補の差は、かなり縮まったと言っていい。女子も五輪金メダル争いは、ハナとジャスティンの「経験vs勢い」という構図となってきた。

そして前回コラムでも触れたが、デュフォー・ラポイント3姉妹は揃って五輪出場濃厚となってきた。長女マキシムが、W杯第4戦で3位と初表彰台。次女クロエは第2戦3位、第3戦2位。第6戦のW杯バル・サンカムでの大どんでん返しこそあり得るが、3人揃っての五輪出場はほぼ手中に入れた。

さて……、残念と言わざるを得ないのが、ここ数戦の日本勢である。

12月の開幕戦で上村愛子遠藤尚がそれぞれ3位表彰台に上がり、絶好のスタートを切ったものの、1月の北米シリーズでは第2戦で西伸幸が6位になったのが最高。男女通じてこの一例しかスーパーファイナルに進出できていないのだ。

今季の男子は2強+パトリック・デニーン(アメリカ)が、第5戦まで全戦スーパーファイナル進出。遠藤は総合ランクで5位ながら、第2戦以降はファイナル1で7位が2度。最後の6人に残れないでいる。
田中陸也、四方元幾ら、遠藤と西以外の男子は、ファイナル1進出すら果たせていない。このままでは、W杯第6戦でミラクル起こらなければ、男子五輪出場は2名ということになろう。

女子の第2戦から第5戦は、上村愛子の第3戦8位が最高。上村は予選で上位でも、それがファイナルにつながらない。今季飛躍を期待された、村田愛里咲は第5戦になって久々に好走。ハナらより1秒以上速い滑りで予選1位通過するが、ファイナル1で失敗し16位どまり。
結局、日本女子も上位を占めるアメリカ&カナダ勢に割って入る気配がないのである。
もはや、第6戦で復帰するであろう怪我を抱える伊藤みきに期待するしか手はないのか……?

あえて厳しい言い方をすれば、こんなことでは五輪メダルなんて夢の話だ。
遠藤も西も、上村も村田も、本来持っている力を出し切れていない。
19日のW杯第6戦では、五輪本番のような緊張感で挑んでほしい。ファンに期待を抱かせて、いざソチに向かってほしいと願う。

[写真1]ミカエルはW杯フル参戦をした'11季以来、シングルで表彰台を逃したのは2度だけ。はたしてそれが五輪に影響するか?
[写真2]アレックスがイエロービブを獲得したのはこの'09季以来。金メダルを獲った前回五輪以上の仕上がりでソチに向かう

[写真3]長女マキシム(右)が第4戦でW杯初表彰台。次女クロエ(中)と三女ジャスティン(左)とともに三姉妹で五輪出場濃厚となった

[写真4]持ち前のスピードで第5戦の予選1位。昨季までの村田らしさを久々に見せた。スーパーファイナルまで3本をまとめられるか課題
[写真5]ファイナル1でコーク1080を出し、勝負に出ている今季の遠藤。ターン点の上積みがポイントだ

BravosSki

Bravoski(ブラボースキー)

今年で創刊32周年を迎えた双葉社発刊のスキー専門誌。‘90年代中盤からフリースタイルスキーに着目し、‘98年長野五輪・モーグル種目で里谷多英、上村愛子らが活躍してモーグルが一大ブームとなる。現在ではフリースタイルスキー(パウダー、パーク、モーグル)の専門誌として年間3冊発刊している。ウェブマガジンBravoski.comは毎日更新中。

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