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田村岳斗コーチ20/21シーズン振り返りインタビュー ~コロナ禍で迎えたアカデミーヘッドコーチ1年目のシーズン~
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部Q:ここからは木下アカデミーのヘッドコーチとしてのお話をお伺いします。今シーズン、試合がなくなったり、無観客試合になったりの連続でしたが、選手やコーチにはなにか影響がありましたか?
田村:無観客試合の会場は、僕らにしてみれば昔のフィギュアスケート人気に戻ったぐらいの感覚です(笑)。今のフィギュアスケートブーム真っ只中の選手からすれば少しさみしくは感じたでしょう。中止になるかもと思いつつも試合が予定されている以上、しっかりと準備していくだけでした。
Q:選手にとっても難しいシーズンでしたが、木下アカデミーの選手が各年代で好成績を残しました。特に女子ノービスAで優勝、準優勝を含め多数の選手が入賞しました。
田村:全日本ノービスで島田麻央は高い得点(108.42)で優勝しました。ミスはありましたがこれだけの高い点が出て、推薦出場の全日本ジュニアでも3位に入りました。今年もまだノービスですので、自分のスコアが目標の1つになります。柴山歩は全日本ノービスで自分の最高得点を出さなければ表彰台はないという状況でしっかりと結果を出してくれました。あの状況でよくやってくれました。いちばんシビレた瞬間でした。全日本ジュニアでも4位に入り、手応えを感じたと思います。全日本ノービスで4位になった櫛田育良は将来的にペアの選手を目指しているのですが、100点超えのスコアと成績にはびっくりしました。高橋大輔選手もそうですが、シングルでもしっかりと結果を出せる選手が出てくることで、カップル競技の選手層の厚さにもつながっていくと思います。全日本ノービスでは5位の大門桜子は、たった1つの順位差で全日本ジュニア推薦出場を逃してしまいました。それでも他の選手たちを笑顔で祝福している姿があり、その立ちふるまいに感心しました。悔しくないわけがない。もし僕が同じ状況だったら、彼女のような態度は取れなかったと思います。周囲への気遣いを見て、僕も見習わなければいけないなと思いました。村上遥奈は、緊張からかエレメンツと関係ないところで転んで、一瞬戸惑って動きが止まってしまいスコアは伸びませんでした。予想外のことが起こっても、その後に影響しないような、強い精神力を付けなければいけないと思いました。
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