【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】須本光希＜エピソード2＞

須本：うん。まあ他にもうまい選手はたくさんいるんですけど、今1人名前を挙げるとしたら、島田選手です。

2A／3Aを跳んだのはいつ？

——お決まりの質問なんやけど、ダブルアクセルを初めて跳んだのっていつ？

須本：中2だと思います。

——それはすぐ跳べたの？

須本：たぶん、何か月か、かかりました。

——まあそうだろうね。なんかその、コツとかあった？

須本：当時、同じリンクでダブルアクセルを対決しているときがあって、その子が先に降りたんですよ。その後めっちゃ悔しくなって、そのときはスケートまじめにやってたときなんで。悔しくなって、次の日ぐらいに降りました。

——お、すごいやんか。じゃあ、トリプルアクセルは？

須本：これも一緒で、木科雄登くんが無良くんと一緒にアクセルをやっている動画をたまたま見つけて、その時自分は跳べなかったんですけど、それを見て次の日に降りました（笑）。

——いつごろ降りたの？何歳？

須本：去年の5月です。

——去年の5月。じゃ、去年の4月は跳べなかったんだ

須本：なんか、やってたんですけど、3回転両足とか。その、トリプルアクセルを本気ではやってなくて。たまたま半年間だけ、（日野）龍樹くんが臨海に来ていた時期があって。いいお手本がいたんで、跳べたっていうのもあると思います。

——じゃあその、人のを見て、自分が跳ぶときのコツとか無かったの？ 1回転違ったら、やっぱり違うでしょ？

須本：気づいたら降りてた（笑）。

——気づいたら降りてた！？なんか、あれか…

須本：降りたっていう感覚が一切無くて、初めて降りたときに。先生に「今降りたやん」って言われるまで気づかなかった。

——ここにもいた、天才が（笑）。じゃ、4回転は？

須本：4回転はまだ降りてはいないんですけど、去年のジュニア合宿のときにステファン先生が一緒に4回転やってくださって。その4回転を見た後にやったら、ステップアウトまではいったんですけど、片足で降りて。でもちゃんと降りたことはまだないです。

——一回さ、世界中を回ってくれば？すごくうまい人のところへ行って、見たら次の日跳べるでしょ？（笑）「あの人、ループうまいし、あそこ行こ」とか。ループ降りれるようになったら帰ってきて、みたいな

須本：ループとサルコウがほんとに苦手で。エッジ系ができないんですよ、全く。サルコウに関しては、単発トリプルサルコウもできないぐらい苦手で。

——そうなの？そんなふうには見えないけどね

須本：サルコウはプログラムに入れないんで（笑）

——あ、そうか、だから印象がないんか。なるほどな