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2位 タラ・ケイン/ダニエル・オシェイ
2位 タラ・ケイン/ダニエル・オシェイ/200.80(SP:68.93/2位、FS:131.87/2位) 銀メダルを獲得したのは、女性の膝靭帯損傷でほぼ一年間休養し、ようやく12月に大会に戻してきたケイン/オシェイ組。不安を抱えながら挑んだ今大会のショートではノーミスの演技を披露し、2016年全米王者としての実力を見せた。フリーの「スワン・レイク」では、冒頭のエレメンツをひとつひとつしっかりと完成したが、後半に入ると、体の調子がまだベストに戻していないせいか、スロー・ジャンプで転倒し、その後のスピードも若干落ちた。それでも完成度の高い演技で総合2位となり、2年ぶりに表彰台に上がった。「枠が1つしかないがゆえに、逆にあんまりプレッシャーを感じなかった」とケインがコメントし、「やはり安定感が足りないのは改善しなきゃいけない」と、今後の課題を示した。
3位 ディアナ・ステラート=デュデック/ネイサン・バーソロメイ
3位 ディアナ・ステラート=デュデック/ネイサン・バーソロメイ/197.65(SP:67.84/3位、FS:129.81/3位) 数多くの元全米メダリストがいる中で、3位に入賞したのは、なんと元シングルスケーターで2001年世界ジュニア銀メダリスト、ディアナ・ステラート=デュデックとネイサン・バーソロメイだった。2年前、ディアナはフィギュアスケートとその試合に出ることを懐かしみ、32歳にしながら、当時新しいパートナーを探していたソチ・オリンピック出場のネイサンと組んで、ペアスケーターとしてデビューした。その後二人は、なんと4回転スロージャンプも習得し、大会ごとに着実に成長してきた。今大会では4回転スローで失敗し、サイド・バイ・サイド・ジャンプでもミスがあったが、リフトやスピンなどを非常に高い質で完成し、フリーで最も高い技術点を獲得した。さらに、フリープログラム「One Love」を演じる時のディアナは、最初から最後まできれいな笑顔をしていて、きれのある動きからも彼女のスケートへの熱意が十分伝わった。ぜひ見たい演技だった。
4位には去年の銅メダリストアシュリー・ケイン/ティモシー・ルデュク組、5位にはディフェンディング・チャンピオンのヘイヴン・デニー/ブランドン・フレイジャー組、そして6位には去年の銀メダリストマリッサ・カステリ/マーヴィン・トラン組が入り、去年のメダリスト全組が今年の表彰台に登れなかったことは、今大会のレベル高さと熾烈さを表した結果であろう。
ウェイ・ション
中国広東省出身、早稲田大学アジア太平洋研究科を卒業。 コンサルタントを勤めながら、フリーランスのジャーナリスト・通訳として活動。数々のフィギュアスケート国際大会で記者会見の通訳を担当する経験があり、昨シーズンから国際スケート連盟ホームページの選手フィーチャーインタビュー・記事も執筆。趣味はフィギュアスケートの各種記録、データを覚えること。
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