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2010年全日本選手権
――長野いた。どうやった?全日本の時ショート落ちしてしまったの覚えてる?
川原:全日本ジュニアと全日本選手権では会場の規模も全然ちがいますし。もう正直自分が持ってる力っていうのはほとんど出せずにショートが終わってしまったので、とても悔しかったですし、そこで練習拠点を変えてまた一からがんばりたいなと思って、パピオに移りました。
――あ、その時に思ったんだ。ジャンプが全然決まらへんかったの?
川原:はい。
――スリーミス?
川原:ツーミス(笑)。
――ショートのツーミスは結構痛いもんね。そっか、その後も練習してキャリアを重ねて、2014-2015年。ジュニアグランプリ、チェコで3位?いきなりメダル。どうやったその時?
川原:海外での試合にあまり慣れていないというのもあり、現地でスケートの調子を落とすのも多くて、国際大会であまりまともな演技をしたことがなかったので、この時やっとショートもフリーも当時自分が持ってた力は出すことができたので、やっとその感覚を掴んだというか。ここからようやく大崩れしなくなったので、それが大きな自信にもなったのかな、と思います。
――日本にいるときから用意とか、アップの仕方とか全部決めて行ったん?
川原:そうですね。出国の時までにどれだけ追い込むとか、現地に着いてからはこのペースで、最初に走って上げといて、とか。そういう感覚がようやく掴めたぐらいの時期なのかなと思います。
2015年GPシリーズ初出場
――なるほど。で、その次の年にシニア参戦?GPシリーズに初出場、緊張した?
川原:緊張はほとんどなかったです。つくまでは胃が痛いくらい緊張したんですけど、着いてからはパトリック・チャン選手や羽生選手などを見て、「あ、もうちげえ」って思って、世界が。
――あ、ちょっとちがうなって
川原:もうジュニアとちがってくらべる相手というか、負けたくないって気持ちが良い意味でなくなったんですよね。自分が持てる力をすべて出したいっていう気持ちに変わった時に、緊張がなくなったというか。もうこんな機会ができたのだから、楽しもうと思って。
――その時の出来は良かったんだ?
川原:かなり良かったですね。
――そうなんや。これまでに出た大会の中で、印象に残ってる大会は?
川原:全日本ノービスは、初めて全国大会で優勝できたのでかなりうれしかったですし、やっぱりいちばん自分の経験にもなって出ただけでうれしかったんですけど。スケートカナダは、かなりそのあと考え方も変わりましたし、また戻ってきたいって意味で。自分の中ではかなり大きな経験となったので出場できただけでうれしかったですね。
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