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今大会の最大の注目は、一年ぶりに試合に復帰してくるキム・ヨナが果たしてどのようなコンディションで登場するのかということだろう。過去12ヶ月、ショーに出演した以外は公共の場にほとんど気配すら見せなかったキムだが、同じリンクでトレーニングしていた選手からは「相変わらず、男子並みの3回転ジャンプを跳んでいた。彼女が跳ぶとあまりにも楽々と跳ぶのでまるで2回転のように見える」という話も耳にした。
だがどれほど強いベテランの選手にも、ある程度の試合慣れが必要で、事前に小さな試合に出て少しずつ試合勘を取り戻していくのが通常だ。まったく準備をせずにいきなり世界選手権に挑む彼女が、本番でどのような演技を見せるか興味深い。
今季、佐藤信夫コーチと新スタートをきった浅田真央にとっては、開催時期が遅れたことはおそらく有利に働くのではないだろうか。身辺が落ち着かなかったとはいえ、練習熱心な彼女は集中力を欠くことなく日々のトレーニングにはげんでいたはずである。新コーチの指導で技術修正に専念し、一試合ずつ着実に上り坂で来た彼女にとっての余分な一ヶ月は、大きかったのではないだろうか。
その一方で、今季ずっと安定したコンディションを見せてきた安藤美姫にとっては、本来ならオフシーズンに入っていたこの時期まで同じ状態を保つことは新たなチャレンジであっただろう。若手の村上佳菜子にとっては、今季はチャレンジの年で失うものは何もなく、また経験豊かな山田満知子コーチがついている。彼女本来の伸び伸びした演技を見せることができれば、初の世界選手権でどこまで順位が伸びるのか楽しみだ。
この4人以外でメダル争いに加わる可能性があるのは、米国のアリサ・シスニー、イタリアのカロリナ・コストナーなどだろう。いずれも才能は豊かながら、好不調のある選手なので、この状況下でどこまで実力を発揮するかは試合を見てみるまでわからない。
田村 明子
盛岡市出身、ノンフィクションライター。1977年留学のため単身渡米し、現在ニューヨーク在住。長い滞米生活と語学力を生かして多様な方面で執筆活動を行う。フィギュアスケートは1993年からはじめ、これまで15回の世界選手権、3度の冬季五輪を取材。選手のみならず、コーチ、ジャッジ、ISU関係者など幅広い人脈を駆使して多面的な視点から執筆。著書に「氷上の光と影」(新潮社)他。
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