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帝王プルシェンコの復活
かねてから噂されていたエフゲニー・プルシェンコが、本当に復帰してきた。2006年2月にトリノ五輪を征してから、実に4シーズンぶりのアマチュア競技カムバックである。SP、フリーともに4+3のトウコンビネーションを成功させ、SPのルッツが2回転になった以外は全体でノーミスの演技で240.65を獲得。トリノ五輪で出した自己ベストの258.33には遠く及ばなかったものの、バンクーバー五輪ではフリーで4回転を2回入れると宣言している。彼の3つ目の五輪メダルも現実的な可能性が出てきた。
小塚崇彦はフリーで4回転の回転不足などいくらか失敗もあったものの、SP、フリーともに2位を保って総合215.13を獲得。GPファイナルへ一歩前進した。3位はロシアの若手、アルテム・ボロデュリン。SP3位だったジョニー・ウイアーはフリーでアクセルなどのミスがあり、表彰台を逃して4位に終わった。
安藤優勝、浅田5位
女子SPは安藤美姫3位、浅田真央6位という予想外のスタートとなった。SPではコンビネーションの3ループと、3フリップが回転不足となった安藤。だがフリーでは5度の3回転を成功させて全体を無難にまとめたのは、さすがベテランの風格だった。171.93で逆転優勝を果たした。2位は米国のアシュリー・ワグナー、3位はロシアのアレーナ・レオノワといずれも若手たちが活躍。
浅田真央はSPの最初に予定していた3アクセルが2回転半になってしまい、後半の2アクセルがエレメントの重複としてノーカウントに。フリーでは3アクセルで転倒するなど、本来の力を見せられないまま総合5位に終わった。フランス杯2位、ロシア杯5位でファイナル進出の見通しは厳しいものになった。
田村 明子
盛岡市出身、ノンフィクションライター。1977年留学のため単身渡米し、現在ニューヨーク在住。長い滞米生活と語学力を生かして多様な方面で執筆活動を行う。フィギュアスケートは1993年からはじめ、これまで15回の世界選手権、3度の冬季五輪を取材。選手のみならず、コーチ、ジャッジ、ISU関係者など幅広い人脈を駆使して多面的な視点から執筆。著書に「氷上の光と影」(新潮社)他。
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