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ラグビー コラム 2026年9月14日

【ハイライト動画あり】昨季王者の明大が12トライで青山学院大を圧倒。SH岡元聡志がプレーヤー・オブ・ザ・マッチの活躍

ラグビーレポート by 田村一博
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試合開始のキックオフを紫紺の10番、萩井耀司が蹴り上げてから80秒後には、昨季の全国大学選手権王者が先制トライを挙げた。

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9月12日に秩父宮ラグビー場でおこなわれた関東大学対抗戦Aの明治大学×青山学院大学で、明大が70-5と大勝した(前半39-5)。
2年連続での大学日本一を狙う王者は、12トライを奪ってシーズン初戦で好スタートを切った。

冒頭のように、明大は立ち上がりに先制パンチを繰り出した。蹴り上げたボールをレシーブした相手に強い圧力をかけ、深い位置でタッチキックを蹴らせたのが良かった。

最初のラインアウトからのアタックは、センタークラッシュから右に展開した後、大きく左に振り戻して攻め切った。途中、少しのパスの乱れはあったものの、厚みのある動きで攻撃を継続させ、WTB海老澤琥珀、FL大川虎拓郎主将とつないで左サイドを攻め上がり、最後はサポートしていたLO亀井秋穂がインゴール左隅に飛び込んだ。

その後の15分間はスコアが動かなかったのだが、明大は圧力をかけ続けていた。
コリジョンの場面で相手の自由を奪ってターンオーバー。ファーストスクラムでは強烈なヒットで相手反則を誘い、その後も組み合うたびに前へ出た。
しかし、青山学院大の戦う意志が強く見られるシーンもあった。その一つが、前半8分過ぎ、この日の先発BKの中で唯一の4年生、WTB三田元気のタックルだ。

8分過ぎだった。トイメンの好ランナー、11番の海老澤にパスが渡ると見るや、一気に間を詰めて突き刺さる。ボールが繋がるのを防いでマイボールとした。
12分過ぎの13番、近藤漣汰の出足も鋭く、迫力があった。怪我人が多い状況の中で、ピッチに立つ者が見せる勇気は今後のチームを上向きにさせる要素となるはずだ。

明大は17分に加点してから、ハーフタイムまでに6トライを追加した。必死にプレッシャーをかける青山学院大のディフェンスにも前に出ることをやめなかった。
この日のチーム2トライ目は、スクラムで押し込んでターンオーバーしたボールを継続させ、最後は3番の山口匠がトライライン直前のラックからボールを持ち出して決めた。

ラグビー 関東大学対抗戦 2026(9月12日)

【ショートハイライト】明治大学 vs. 青山学院大学

24分には自陣での相手ラインアウトをカットしたところから攻めた。この攻撃で伝わってくるのは、明大FWの走力だ。LO亀井はスピードある走りで防御を翻弄してFL大川主将をさらに走らせた。最後は、サポートしていた1年生のSH岡元聡志が攻め切った。

28分には相手のショートキックを自陣深いエリアで手にしたところから攻め、BKの走力で大きく前進。最後はNO8藤井達哉が力強くトライラインに迫り、再びSH岡元が5点を追加した。
紫紺のジャージーはさらに11番の海老澤、14番の白井瑛人、FB竹之下仁吾とバックスリーがトライスコアラーとなって前半を締めた。

青山学院大のこの日唯一のトライは、前半40分だった。攻める明大との接点でHO松﨑天晴がボールをスティール。攻防のあとに再び攻撃権が自分たちに戻ると、パスを受けた松﨑が防御間を走り、WTB山本啓太、松﨑、LO市川結雅とボールは繋がってインゴールに入る。
元FLが何度もボールタッチをして生まれた5点だった。

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開幕前、明大の大川主将は「バックスにもフォワードにも力がある選手、ボールキャリーに長けた選手が多いので、ボールを長く持ってポゼッションをあげ、アタックし続けようという考えがある」と話していた。後半は、その言葉通りの展開となった。

7分、自分たちのゴール前から攻めてSO萩井が個人技も見せ、トライを挙げる。13分にラインアウトモールで加点すると、その後はBKで3トライを追加した。
しかしそのすべては、スクラムや接点でFWが優位に立ったことが効いていた。なかなか攻め込めぬ時間帯もあったが、いい80分を過ごした。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたのは岡元聡志。高校時代(京都成章)はSOだっただけに、走力のあるところも見せてチームの勢いをさらに増大させる働きを見せた。

青山学院大は大量失点も、全員が最後まで体を張り続けた。また、敗れた側から選ばれるモスト・インプレッシブ・プレーヤーには、トライも挙げたLO市川が選ばれた。
こちらも1年生。U20代表で揉まれ、190センチ、105キロのサイズもある。試合後には痛めた左腕を吊る姿が見られたが、今季の大きな戦力となりそうだ。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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