人気ランキング
コラム一覧
4年ぶりの大学選手権出場を目指す同志社大学
関西大学リーグで歴代最多48回の優勝を誇る同志社大学は、2022年に3位(3勝4敗)で全国大学選手権に出場したが、翌年は最下位(8位/0勝7敗)まで沈んだ。そこから6位(2勝5敗)、4位(3勝4敗)と順位を上げているものの、4季連続で負け越している。
2年目の永山宜泉(ぎせん)監督は、昨季の反省を踏まえて新チーム発足当初からサイズアップに注力。ウエートトレーニングを、夕練から全員が参加できる朝練に動かした。
「部員の中には今出川キャンパスに通う者も多く、(練習拠点の)京田辺まで1時間ほどかかる。授業のある日は最初から練習に参加できるメンバーが毎回変わります。なので、言い訳のできない朝に全員で逃げずにやろうと」。
寮の空き部屋にはパワーラックを6台設置し、片道徒歩20分ほどのクラブハウスまで足を運ばずに自主練をできるようにもした。食堂の業者も変え、朝夕の食事の量も増やした。寮費を据え置いたまま実現できた。
「昨年はどの試合のメンバー表を見ても、FWの平均体重は相手よりも10キロほど軽かった。それはラグビーのスキル以前の問題で、まずは当たって負けない身体を作らないといけない。毎月測定を行っていて、メンバー選考もその数値を見てチャンスを与えてました」。
それでも、関西大学春季トーナメントは関西大学、関西学院大学に敗れて6位に終わった。部員の半数近くが負傷した影響も大きかったが、指揮官は別の要因も語る。
「全体的にコンタクトエリアでは戦えたと思います。ただ、その分、走っていなかったので、どのゲームも息切れしてしまいました。夏休みに入った8月からは走り込んでいます」。
フィットネスの向上に加えて、夏にはスクラムの強化も掲げた。「うちが勝負できるのは学校が休みの時期しかない。そこで他のチームの倍は練習しないといけない」と、菅平での練習試合前後もハードなトレーニングを課す。
スクラムの舵取りを担うのは、日本代表にも選出されたHO(フッカー)荒川駿だ。U20日本代表では左PR(プロップ)で猛プッシュを披露した李星河が3番に回り、1年時から出場を重ねる4年生のルースヘッドPRの前田卓耶と主将の両脇を固める。
LO(ロック)は柏村一喜、舩井結人、FL(フランカー)は山﨑周平、前川竜之介、そしてNO8(ナンバーエイト)の西本龍太が春に先発出場を重ね、夏にはFL竹ケ原大輝が台頭。
日本代表の宮崎合宿にトレーニングスコッドとして参加した中谷陸人もチームに復帰した。3年生の中谷は代表でこそNO8での起用が多いが、永山監督はLOでの起用を示唆する。
「LOに良い選手を置きたいというのが僕の考え。仕事量が多く、一番前に出て戦わないといけない。一番しんどいポジションなのでリスペクトしています。中谷はいままでいろんな人に出会ってきましたが、一番真面目な選手です」。
2、3年生が主力に多いFW(フォワード)とは対照的に、BK(バックス)は最上級生の4年生がズラリと並ぶ。SH(スクラムハーフ)田中心温、WTB(ウィング)/FB(フルバック)上嶋友也の両副将に加え、森岡蒼良、ファイアラガ義信ダビデの両CTB(センター)、WTB中村壮吾と好ランナーが揃う。
彼らを束ねるのは、2年連続でU20日本代表の正司令塔を担ったSO(スタンドオフ)丹羽雄丸だ。ルーキーの昨季は度重なるケガで満足にプレータイムを得られなかっただけに、「マッチすればすごく楽しみ」と指揮官の期待も高い。
同志社大学が目指すアタックは、U20に似てゲインライン付近でクイックに仕掛けていく。丹羽にとっては慣れ親しんだシステムの中で、強みのランやキックを活かせるだろう。
ラグビー関西大学リーグ 2026
指揮官は今季から鬼束竜太氏をコーチに復帰させ、BKの指導を一任している。永山監督の2学年下のOBで、ワールドでもともにプレーした気心の知れた間柄だ。鬼束氏はサニックスや立命館大学、東福岡高校での指導経験も持つ。また、大阪府警察で昨季まで監督を務めた大久保洋志氏もコーチに迎えた。
環境整備と鍛錬の成果もあって、夏合宿では一定の成果を残す。筑波大学に26-29と迫り、青山学院大学、立正大学には勝ち切った。8月29日に敵地へ乗り込んだ慶應義塾大学との定期戦でも、後半に突き放して59-26で勝利した。
永山監督は、11年ぶりの優勝を目指す関西大学リーグをこう展望する。「どのチームも去年より強いので大変だとは思いますが、僕らも去年よりは強くなっています。どこまでできるのか楽しみです」。
文:明石尚之/Photo by Yuuri Tanimoto
明石 尚之
1997年生まれ、神奈川県出身。筑波大学新聞で筑波大学ラグビー部の取材を担当。2020年4月にベースボール・マガジン社に入社し、ラグビーマガジン編集部に配属。リーグワン、関西大学リーグ、高校、世代別代表(高校、U20)、女子日本代表を中心に精力的に取材している。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
日本 vs. カナダ(09/05) ラグビー日本代表強化試合 リポビタンDチャレンジカップ2026
9月5日 午後2:20〜
-
南アフリカ vs. ニュージーランド(09/05) オールブラックス 南アフリカ遠征 テストマッチ第3戦 ラグビー グレイテスト・ライバルリー・ツアー 2026
9月5日 午後11:50〜
-
日本 vs. フィジー(09/04) 女子日本代表テストマッチ ラグビー JAPAN RUGBY CHALLENGE MATCH 2026【先行】
9月4日 午後4:45〜
-
アルゼンチン vs. オーストラリア(09/05) テストマッチ ラグビー SANZAARツアー 2026
9月6日 午前5:40〜
-
南アフリカ vs. ニュージーランド(08/29) オールブラックス 南アフリカ遠征 テストマッチ第2戦 ラグビー グレイテスト・ライバルリー・ツアー 2026
8月29日 午後11:50〜
-
アルゼンチン vs. オーストラリア(08/29) テストマッチ ラグビー SANZAARツアー 2026
8月29日 深夜3:40〜
-
【特別企画】ラグビー日本代表が挑戦!「超速TRY 箱の中身はなんだろな?」
9月3日 午後2:00〜
-
8月31日 午後10:00〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!


