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ラグビー コラム 2026年9月8日

天理大学、関西3連覇と大学選手権制覇へ。「CONNECT」で挑む新シーズン。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 明石 尚之
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関西3連覇を目指す天理大学

昨季、天理大学は関西大学リーグで連覇を果たしながら、全国大学選手権では2年連続のベスト8に終わった。夏合宿でも帝京大学に33-17と勝利したものの、明治大学、早稲田大学には14-40、24-55と関東大学対抗戦勢に完敗を喫した。

課題のひとつはセットプレーだ。小松節夫監督も「まだまだ」という。「そこそこ安定していると思っていた春も、最後にスクラムから崩されて京都産業大学に負けました」と、関西大学ラグビー春季トーナメントで京産大に、24-28と敗れた決勝を振り返る。

同大会の準決勝でも関西大学に36-31と5点差まで迫られており、「関西リーグに楽なゲームはない」とするも、「1戦1戦負けずに成長できれば、冬には面白いチームになれる」と展望する。

ラグビー 関西大学リーグ 2026

FW(フォワード)にはディフェンスに激しさをもたらし、ボールキャリーで力強く前進できるメンバーが揃う。PR(プロップ)岡田大和、HO(フッカー)太安善明主将、PR井上魁のフロントローをはじめ4年生が多く、スクラムに定評のあるHO川内太陽も力をつけてきた。

川内が背番号2に定着すれば、太安主将はFL(フランカー)川越功喜、NO8(ナンバーエイト)アリスター・サウララと強力なバックローを形成する可能性が高そうだ。

一方で、ルーキーの台頭も競争を加速させている。優れたラインアウトジャンパーであるLO(ロック)辻信之と、フィジカルが強みのFL工藤春平が春に好アピール。

そして、卒業生が抜けたLOにはケニア代表キャップを持つ195センチ、120キロのLOアンディー・オモローが、小松監督いわく「救世主のように」活躍。頑健なフィジカルに加え、献身性も光る。

春はそのFW以上にBK(バックス)のゲームコントロールが課題として挙がった。大黒柱だったSO(スタンドオフ)上ノ坊駿介(コベルコ神戸スティーラーズ)が抜け、その存在の大きさをあらためて痛感。CTB(センター)山田晟大は「春はFWが頑張っていたのに、明らかにBKのせいで勝てる試合を落としてしまった」と反省する。

その山田とCTBのコンビを組んで3年目の和田雄翔と、新たな司令塔を担う副将のSO中村仁とで、プレー選択について話し合う機会も増えた。上ノ坊からは卒業した今も試合のレビューやアドバイスが届くそうだ。

中村は2度の前十字靱帯断裂で長らく戦列を離れていたが、1年時から出場機会を得ている実力者。指揮官は「もっと自信を持ってボールを動かしてほしい」と期待する。FB(フルバック)も兼ねる安川和志との競争は続きそうだ。

ラグビー関西大学リーグ 2026

春は主力の欠場も痛かった。昨季のルーキーイヤーで関西リーグのトライ王に輝くなど、鮮烈な印象を残したWTB(ウィング)フコフカ・ルカスに、ハイボールキャッチで力を発揮するFBフィリモネ・サイアらが相次いで負傷。

夏合宿でようやく復帰しただけに、シーズンが進むにつれて連係が深まっていくだろう。ただ外国籍選手の同時出場は3枠のため、小松監督には難しい決断が迫られる。

太安主将は各カテゴリーでキャプテンを務め、U20日本代表も率いたリーダーだ。天理高校時代には、チームを18年ぶりの花園4強に導いている。今季のスローガンには「CONNECT」を掲げた。

「去年から(上ノ坊)駿介さんだけに頼らないチームになろうと話していました。今年はその意識をより高めないといけない。1人ひとりが責任を果たす、自立したチームを作りたいです。その上で1人ひとりが繋がるという意味を、『CONNECT』に込めています」。

チーム一丸となって関西3連覇、そして対抗戦勢に挑む。

文:明石尚之/Photo by Yuuri Tanimoto

明石 尚之

1997年生まれ、神奈川県出身。筑波大学新聞で筑波大学ラグビー部の取材を担当。2020年4月にベースボール・マガジン社に入社し、ラグビーマガジン編集部に配属。リーグワン、関西大学リーグ、高校、世代別代表(高校、U20)、女子日本代表を中心に精力的に取材している。

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