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ラグビー コラム 2026年8月24日

【ハイライト動画あり】前後半で内容一変!「関西学院大学×慶應義塾大学」大学ラグビー菅平合宿2026

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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前後半で展開が変わる一戦となった。

8月22日(土)、菅平高原サニアパーク(長野県上田市)で行われた練習試合「関西学院大学」×「慶應義塾大学」。

関西学院は昨季関西Aリーグ3位の大学ベスト8。慶應義塾は昨季対抗戦5位の大学ベスト16。東西の強豪対決のメンバーは、両軍の公式によれば以下となった。

【慶應義塾大学メンバー】

PR井吹勇吾(3年)
HO藤森貴大(4年)
PR中谷太星(3年)
LOキーヴァー ブラッドリー京(3年)
LO山﨑太雅(2年)
FL本田李成(2年)
FL申驥世(2年)
NO8前鹿川雄真(1年)
SH森航希(4年)
SO小林祐貴(2年)
WTB小野澤謙真(3年)
CTB松田怜大(4年)
CTB笠原悠真(4年)
WTB草薙拓海(2年)
FB田村優太郎(3年)

米本啓太朗(1年)/山北響己(2年)/喜瑛人(1年)/髙橋優太朗(2年)/千北武典(3年)/小川和真(2年)/茅万希司(2年)/岡田海世(2年)/尾関航輔(2年)/脇龍之介(3年)/浅野優心(1年)/横山卓哉(2年)/大澤蒼生(1年)/西本友哉(1年)/西機大河(2年)

【関西学院大学メンバー】

PR松枝隆太(3年)
HO黒田鉄二(1年)
PR小杉太郎(3年)
LO中村翔太(4年)
LO豊瀬薫志(1年)
FL梁瀬将斗(2年)
FL野津啓生(4年)
NO8成田龍(4年)
SH柴崎允希(2年)
SO阪井優晃(3年)
WTB渡部志道(3年)
CTB青田佳三(2年)
CTB髙萩誠人(1年)
WTB西田侑正(4年)
FB新井竜之介(2年)

渡邉蒼平(4年)/ 多田正吾(3年)/ 川越寛太(2年)/ 福田周平(2年)/ 関口志人(1年)/ 岸本拓歩(4年)/ 林万一心(4年)/ ホルス陸人(4年)/岩見優太(4年)/ 南川祐樹(1年)/ 小川倖平(3年)/ 加藤秀悟(1年)

前半の内容は、お互いにトライを取り合う激戦だった。

まずは関西学院がFW戦で手応えを掴む。最初の敵陣モールで大きく前進すると、前半4分、4年生NO8成田龍がラックサイドを制して先制トライ。(7-0)

慶應義塾もFWの力量を示してみせる。

直後のファーストスクラムで、PR中谷らが強烈なヒットから足を掻いた。さらに相手ペナルティからのFW肉弾戦で、そのPR中谷がピックからグラウンディング。相手同様のトライパターンで同点(7-7)としてみせた。

バックスで1トライずつ取り合ってスコアは14-12に。ここで関西学院のハンドリングミスに対し、2点ビハインドの慶應義塾が殺到。ラックでのペナルティを誘発してターンオーバーしてみせた。

直後の敵陣アタックで、慶應義塾は別パターンでトライを獲る。

司令塔として抜群の存在感を示す2年生SO小林祐貴が、中盤でショートキック。ゴール前の絶妙な位置ではねるボールを捕球したのはFB田村優太郎。慶應義塾が自陣ターンオーバーから逆転トライまで持っていき、5点リード(19-14)を奪った。

だが関西学院も引かない。

前半27分、中盤でWTB西田侑正がミスマッチから左隅突破。ゲイン後に俊足SH柴崎允希のパス裁きもあってオフサイドを引き出すと、そのSH柴崎が2人飛ばしのロングパスでFL梁瀬将斗のトライを演出。ゴール成功でふたたびリードを奪った。(21-19)

実力伯仲の前半は、さらに関西学院が突破後のモメンタムを活かして1本、慶應義塾がスクラム優勢のペナルティから1本を奪い、関西学院リードの2点差(28-26)で折り返した。

だが後半は内容が大きく変わった。

両軍の公式発信によれば、慶應義塾は後半開始からSH尾関航輔が投入されたのみで、60分頃までメンバー変更はなし。一方の関西学院もフロントローの多田正吾とバックスの南川祐樹の2名が投入されたのみで、後半開始直後は両軍ともに大幅な変更はなかった。

後半の慶應義塾で起爆剤となったのが、途中出場したU20日本代表のSH尾関だ。

クロスキックからの捕球で逆転した後半5分。自陣ペナルティからSH尾関が積極的にクイックスタート。

ロングゲインで相手守備を突破。ここで反応していたPR井吹が相手バックスを振り切る快走。そのまま独走してみせ、慶應義塾が2連続トライ。セカンドハーフの序盤を制した。(28-40)

大学ラグビー 菅平合宿 2026 練習試合 (8月22日)

【ハイライト】関西学院大学 vs. 慶應義塾大学

J SPORTS 放送情報

ここからは慶應義塾のワンサイドゲーム。

大きな理由の一つは、攻守の仕事量だったろう。

慶應義塾は劣勢時のディフェンスでもポジショニング、タックル、リロードといった基本動作をしぶとく続けた。一方で関西学院のクリーンアウトの仕事量不足から相手PR中谷にスティールも浴びた。

慶應義塾は1トライを奪った後半18分、敵陣アタックで豊富なフォロワーからトライを奪取。この時、フォロワーをケアするはずの関西学院の足が止まっていたのが印象的だった。(28-52)

また、関西学院はオフロードパスの乱れなどハンドリングエラーが響いた。さらに慶應義塾がスクラムで優勢だったことも重なって、一方的な展開となった。

後半28分には相手のハンドリングエラーからスクラムで強制ペナルティ。一次攻撃の展開からトライを奪い、終盤にもフル出場のSO小林がスワーブから一本。みずからコンバージョンも決めて66得点目を叩きだした。

後半はここまで無失点の堅守をみせた慶應義塾。

しかし関西学院は最終盤に相手ペナルティからの速攻。モメンタムを活かして途中出場の川越寛太がグラウンディング。一矢報いてみせたが、試合はほぼダブルスコアとなる35-66で慶應義塾が制した。

関西学院の関西Aリーグ初戦は9月13日の近畿大学戦だ。フルメンバーで迎えるであろう開幕戦で自信を深め、秋の深まりに伴って精度を上げていきたい。

慶應義塾はスクラム自慢の関西学院に対して終始力強かった。後半はほぼ完封の堅守を披露。プライドであるディフェンスで“らしさ”を示した。

慶應義塾のトップチームは、公式HPによれば8月29日の定期戦(同志社大学戦)を経て、9月12日の開幕戦(帝京大学戦)へと向かう。日本一へ向けた試金石となりそうな帝京戦は必見だろう。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある

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