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ラグビー コラム 2024年3月22日

能登半島地震で被害を受けた日本航空石川、地元のため、ラグビーのつながりに感謝して熊谷のピッチに立つ。全国高校選抜ラグビー大会

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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支援の輪は広がり、輪島を離れて練習場を転々としている日々のため、移動のための費用や、ラグビーの備品などのサポートも受けたという。

選抜大会の1回戦で日本航空石川は、近畿代表の強豪・京都成章(京都)と対戦する。2020年、コーチから指揮官に昇格したナイ監督の下、日本航空石川はディフェンスに注力しており、前に出るディフェンスを軸に、相手のミスやターンオーバーからトライを挙げる形に磨きをかけてきた。

ナイ監督は「いろんな方々からサポートがあったからこそ、ラグビーができています。その感謝の気持ちを持って、試合で結果を残すことが恩返しになる」と話し、「短い準備時間でどれだけ挑戦できるか」をテーマにチャレンジャーとして選抜大会に臨む。

左からLO立松副将、CTB上野主将。SO小嶋副将のリーダー陣

荷物を取るため、1度だけ輪島の寮に戻ることができたという副将の1人、SO(スタンドオフ)小嶋眞心(2年)は、「ラグビーのつながりを大きく感じました。そのつながりを大事にプレーして、今ラグビーができていることに感謝して、輪島のために精一杯やりたい。身体を張って、前に出続けるディフェンスをしてアタックに活かしたい」と意気込んだ。

また、日本航空石川といえば突破力に長けたNO8(ナンバーエイト)カイアヌアヌ・セニセニ、WTB(ウィング)シオネ・フィナウ(ともに2年)、身長190cmを超えるLO(ロック)エドウィン・ランギ(1年)のトンガ人留学生がおり、FWのモール、接点も武器だ。

副キャプテンのLO立松大(2年)は「自分たちのため、輪島のためにFWからガツガツやっていきたい。自分たちのモールで京都成章からトライを取りたい」と語気を強めた。

慣れない環境の中でも選抜大会に向けて強化を進めてきた

「地震の影響で練習時間が短いことは言い訳にできない」と話すコンタクトに強みを見せるCTB(センター)上野主将は、「個人としてはキャプテンですし、日本航空石川のある輪島に勇気、笑顔を与えるようなプレーがしたい。自分が一番、思い入れが強いと思うので、しっかり身体を張りたい」とまっすぐ前を向いた。

上野主将をはじめとしたリーダー陣は「AS ONE」というチームのスローガンに、「AS ONE WAJIMA」と輪島の文字を加えた。日本航空石川フィフティーンは地元・輪島のために、そしてラグビーの輪、つながりに感謝しつつ熊谷のピッチに立つ。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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