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ラグビー コラム 2024年3月20日

文武両道の長崎北陽台が「青い旋風」を巻き起こす。全国高校選抜ラグビー大会

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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選抜大会でベスト4を目指す(写真提供:長崎北陽台ラグビー部)

下田主将も「公立高でずっと人数が少ない中で、練習時間も少ないが、量より質を大事にしている。1つ1つの練習に対する意識も高く、北陽台にしかできないラグビーができている」と言えば、山口副将は「練習時間と人数は少ないが、1回の練習でやれる量が多い。人数が少ないので自分がやらないといけないという自覚が出るのが強み」と話す。

ラグビー部も当然、一般の生徒と同じ勉強をやらなくてはならず、両立は入学当初はやはり大変のようで、山口副将は「要領がわかると両立できるようになっていった」と振り返る。

自身もOBである監督は「宿題を提出しないと、練習に参加できなかったりするので、僕から見ても厳しい環境の中でよくやっている。すべては生活から来る、グラウンド内外でどれだけ努力するかが、プレーに響くとずっと言っています」と目を細めた。

花園こそ、決勝進出経験のある長崎北陽台だが、春の選抜大会の最高成績は2回戦進出。昨季も初戦敗退したが、今季の目標はベスト4に掲げている。ただ、1回戦は昨季王者の桐蔭学園(神奈川/関東新人大会準優勝)と激突し、勝利しても2回戦では、優勝経験のある東海大大阪仰星(大阪)と、仙台育英(宮城)の勝者と対戦する。

品川監督は「九州新人大会で東福岡をターゲットにして負けたが、十分通用した部分があった。このブロックに入ってしまった、という気持ちは微塵もない。春の時期に桐蔭学園と対戦できるのはワクワク感しかない。選抜大会は花園でどれくらい上がっていけるかの指標になる」と自信をのぞかせた。

下田主将は「桐蔭学園に勝つには、規律を守ることが大前提。積極的にボールキャリーして、FWとBKの間のNO8として、チームの柱として、ひたむきに60分間走り続けたい」と言えば、山口副将は「桐蔭学園に名前負けせず、勝つことだけを考えたい。15番として攻守ともに後ろから声を出して、チームに勇気を与えたい」と意気込んでいる。

「我が身を挺してボールを生かせ」「鉄になれ」が伝統的なスローガンである長崎北陽台。今季は長崎県勢初の日本一を目標に掲げている。「全国優勝は高いハードルかもしれないが、他の強豪よりも1ヶ月はやく準備ができている」と下田主将が話すように、昨季花園に出場できなかった悔しさを糧に春から「青い旋風」を巻き起こす。

文:斉藤健仁/写真提供:長崎北陽台ラグビー部

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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