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ラグビー コラム 2024年3月11日

【ハイライト動画あり】埼玉ワイルドナイツ、全勝対決に勝利 ブレイブルーパス東京の追い上げをかわす

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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小山大輝(埼玉ワイルドナイツ)

注目の全勝対決はすさまじい肉弾戦になった。3月9日(土)、リーグワン・ディビジョン1の埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉WK)対東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)は埼玉・熊谷ラグビー場で行われた。8戦全勝で首位を走る埼玉WKが2位のBL東京を迎え撃つ。首位攻防戦を一目見ようと13,389人の観客がスタジアムを埋めた。

午後2時35分、BL東京のSOリッチー・モウンガのキックオフ。このボールを確保した埼玉WKはSO松田力也が相手陣に低いキックを蹴り込む。これをキャッチしたモウンガが卓越した個人技を披露した。一列になってプレッシャーをかけてきた埼玉WKのわずかなスキを見逃さずに抜け出すと一気に加速。待ち受ける松田をステップでかわしてゴールラインを駆け抜ける。開始35秒ほどでの鮮やかな先制トライだった。

松田力也(埼玉ワイルドナイツ)

強い風を背に攻める埼玉WKは、前半7分、BL陣のゴールラインに迫ると、密集戦の近場を波状攻撃し、FLラクラン・ボーシェーがインゴールにボールを持ち込む。松田がゴールを決めて、7-7。この後は風下から我慢強く攻めるBL東京とHO坂手淳史、LOルード・デヤハーらを筆頭に激しいタックルでプレッシャーをかける埼玉WKの白熱の攻防となる。松田が約45mの長距離も含めて4本のPGを決め、モウンガも1PGを返して、19-10で前半が終了。後半、風上に立つBL東京がどう風を使うかが注目された。

しかし、BL東京は後半の風上からもキックは最小限にしてボールをキープして攻める。後半5分、埼玉WKはBL東京のミスでチャンスを得ると、FW、BK一体となってボールをつなぎ、最後はSH小山大輝からWTB長田智希にパスがつながってトライ。24-10とする。続く10分、CTBディラン・ライリーが防御背後で転がしたキックはBL東京ゴールライン直前へ。ここでモウンガが処理ミス。インゴールにボールを蹴ってしまい、追いかけていたFB山沢京平が押さえてトライ。29-10とした。

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