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ラグビー コラム 2024年3月8日

プライドを取り戻す戦いの先に勝利を。ヒート×ブラックラムズ、浮上へ踏み出す80分

ラグビーレポート by 田村一博
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テビタ・リーが今季初めて13番をつけて先発し、アウトサイドCTBの位置で持ち前のスピードを見せてくれそうだ。
Optaのデータによると、LOフランコ・モスタートのラインアウト獲得数(26)はリーグ8位。安定したセットプレーを軸に戦い、前節のように最初の40分で差を開かれなければ勝利に近づくことができる。

ブラックラムズは前節の東京サントリーサンゴリアス戦に0-62と大敗した。能力の高い選手たちが揃っているチームだ。ラインブレイクするシーンや敵陣深くに入る時間帯は少なくなかった。

しかし、肝心なところで反則を重ねてしまう。
その数は、相手の8に対して19。ラストパスが通らぬケースもあり、結果、一度もトライラインを越えることができなかった。

試合後「自分たちのDNA、泥臭さ、フィジカルを見せられなかった」と唇を噛んだのは武井日向主将(HO)だ。
「(相手に)やりたいことをすべてやらせてしまった」と悔やみ、序盤から受け身になったことを反省。その流れを最後まで引きずってしまった。

 

ヒート戦では前節の先発から7人が変更された。
特にBKは10番から14番まで、5人の顔ぶれが違う。1週間前の惨敗からの、プライドを取り戻す戦いを新たなメンバーが託された。

SO中楠一期はゲーム運びに安定感がある司令塔だ。12番の元ウエールズ代表、経験値の高いハドレー・パークスが隣にいるのも心強い。

LOアマト・ファカタヴァ、WTBネタニ・ヴァカヤリアらパワフルな選手たちを欠く布陣も、Optaのデータによるとゲインメーターリーグトップ(716メートル)のアイザック・ルーカスをベンチスタートとしたところに戦略が感じられる。
この好ランナーが後半の勝負どころに投入されるなら、相手にとって脅威となる。

第5節以来の先発となるPRパディー・ライアンや今季2試合目の出場となる磯田凌平など、ここで掴んだチャンスをものにして、飛躍したい選手たちもいる。

互いに勝利を強く欲している両チームの競い合いは、試合の入り、終盤と、意地のぶつかり合いが最後の最後まで続きそうだ。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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