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ラグビー コラム 2023年12月29日

茗溪学園、伝統の展開ラグビー+大会屈指のFWで頂点を狙う。全国高校ラグビー大会 注目校紹介

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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ディフェンスの確認をする選手たち

BKリーダーのCTB田村は「昨季はキック中心のアタックだったが、今季はキックも使うが、全員が同じ画を見るように練習してきた。どこからでもアタックする準備はできている。花園ではやるべきことを60分間やるように意識したい」と自信をのぞかせた。

FWリーダーで3度目の花園だというHO川村は「春先は課題があったが、今野コーチらにいろいろ指導してもらい、FWがチームの強みになってきた」と言えば、副将のFL小川は「芥川監督とより親密となり、チームを作ることができた。1年かけてモールにこだわってきた。モールから起点に点が取れるチームになったので花園ではそこを見せたい」と意気込んだ。

7人制でも活躍し、水戸から通うWTB森尾主将は「例年、BKが強みだが、今季はFWが強くて、その土台があるからこそ、BKも活躍できる。FW、BKの両方に得点力があるのが強み。花園ではステップ、ランで、キャプテンとしてチームの士気を上げられるようなプレーがしたい」と語気を強めた。

練習が終わるたびに選手たちで「スモールトーク」

チームの目標は2度目の日本一である。そのために新チームとなってスローガンは「覚悟」を掲げた。「全国制覇するためには、練習もオフでも、部員1人1人が日本一になるための行動をしないといけない。そのための『覚悟』を持とうということで、それをキーワードにした」(森尾主将)。

現在の高校3年生が中学3年時、練習試合では負けなしだったものの、コロナ禍の影響のため、公式戦がすべてなくなったという。当時は中学校を指導し、「高校でまた日本一を目指して頑張ればいい」と励ましていた芥川監督にとって、現在の高校3年生は「思い入れのある代です」と話す。

芥川監督は指揮官として花園は初めてだが、すでにコーチとして何度も来ているため、特別な気負いはない。「生徒たちが頂点を目指して、どこまで行ってくれるのかが楽しみです。それだけのポテンシャルを持っているチームだと思っています。花園に行って、最後の成長が見られたら監督冥利に尽きます」と目を細めた。

Bシードの茗渓学園は2回戦からのスタートとなり、12月30日(土)には1回戦で関商工(岐阜)に勝利した北信越王者・日本航空石川(石川)と相対する。また、同じ山には九州大会ベスト4でBシードの大分東明(大分)が入った。

どこからでもトライを狙う伝統の展開ラグビーに加えて、全国屈指のFWの力強さもある。どのポジションにも将来性豊かな選手が多く、初の単独優勝を目指す力あるチームとして、12大会連続29回目の花園へ挑む。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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