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キャプテンとしてチームを率いるFB伊藤
昨季の全国大学選手権、2年ぶりに決勝の舞台まで上り詰めた早稲田大学であったが、王者・帝京大学に大敗を喫し、あと一歩のところで『日本一』の座を逃した。
悔し涙を飲んだ敗戦から1年。FB(フルバック)伊藤大祐主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)を筆頭に『WASEDA FIRST』を掲げ、激闘の秋シーズンを戦い抜いてきた早大は、今週末、大学選手権初戦の法政大学戦に挑む。ここからは1つも落とすことが許されないトーナメント戦。悲願の『荒ぶる』へ向け、チーム伊藤の最後の戦いが始まる。
互いに関東大学対抗戦の成績を5勝1敗として臨んだ前節の明治大学戦。「接点が起こるエリアのスペースの取り合いで後手を踏んでいた」と大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)が評するように、早大は前半、試合の主導権を明大に奪われる。
開始から4分、ゴール前でのラインアウトから押し込まれ先制トライを許すと、その後も自陣でのプレーを強いられる時間が続く。26分にPG(ペナルティゴール)で3点を返したものの、明大の強力な縦の突破を止めることができず、3-27で前半を折り返した。
PR山口湧太郎(スポ2/左)とHO佐藤健次(スポ3=ともに神奈川・桐蔭学園)
なんとか巻き返しを図りたい後半。21分に早大が息を吹き返す。ラインアウトからテンポ良く攻撃を重ね、相手のペナルティを誘うと、モールを起点に素早いパス回しで横に大きく展開。最後は大外にいたWTB(ウィング)矢崎由高(スポ1=神奈川・桐蔭学園)がインゴールに飛び込んだ。
明大の足が止まり始める中、このトライを皮切りに流れを引き寄せた早大は、その後も自陣からアタックを継続。立て続けにノーホイッスルトライを挙げるなど、8点差まで迫った。ところが、ロスタイムに2トライを返され、そのまま試合は終了。善戦むなしく38-58でノーサイドとなった。
一方、次戦の相手・法大は今波に乗っている。前節の相手であった立正大学は法大にとって、昨季のリーグ戦と今季の春シーズンに敗れている因縁の相手。高さのある外国人留学生を生かし、ハイボールを得意とする宿敵に、法大は持ち前のランニングラグビーで勝利し、見事リベンジを果たした。
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