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ラグビー コラム 2023年12月15日

『超速のラグビー』を目指す『エディー・ジャパン』の第2章。ラグビー日本代表新ヘッドコーチ就任会見

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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左から岩渕専務理事、ジョーンズ次期HC、土田会長

さらに、ジョーンズHCが会見で強調したのは大学年代の育成だった。「もう1つは、日本で才能ある選手を育てるために懸命に努力しなければならない。日本のラグビーを見てみると、大学が日本のラグビーのベースになっている。大学の若い選手たちを見て、どうすれば彼らをより早く成長させることができるか、どうすれば彼らをより早く世に送り出せるかを考える必要がある」。

「そして、どの選手も彼らが今持っているポテンシャルを最大限に発揮できるようにしたい。日本にいる才能を最大限に伸ばし、松島幸太朗のように日本の外にも探すべき才能はあるかもしれないが、最高の才能を見つけ、成長するための最高の環境を与える必要がある。そして、日本の人たちが誇りに思えるようなチームを作るために、私が知っている限り、あらゆることをするつもり」。

「私は長い間コーチを務めてきたが、若い才能を発掘し、育て、それを最大限に生かせるようなシステムを作る必要がある。アイルランドは競技人口の少ない国でありながら、人材発掘と育成に力を注いでいる素晴らしい例。日本では今、そのチャンスがある」。

「若い選手に注目し、第三者を通して彼らを育てなければならない、というのが今の日本の考え方。私たちは常に歴史的な関係を築いてきた。日本代表との関係です。それは常に分断されてきた。大学もあれば、企業チームもあれば、代表チームもある。全員が協力し合う必要がある」。

「だからこそ、プレー哲学を明確に定義する必要がある。全員が正確にそのようなプレーをする必要はないが、そのようなフィロソフィーでプレーできる選手を育てる必要がある。そして、全員がひとつのエコシステムで協力するようにしなければならない」と語気を強めた。

2027年ワールドカップオーストラリア大会の目標を聞かれて、ジョーンズ新HCは「ベスト8に入るのはもちろんだと思う。2019年はベスト8、2023年はベスト8に入れなかったので、それは明らかなターゲット。しかし、それよりももっと重要なことがある。自分たちのプレーで、安定した成果を上げられるチームを確立すること。それが、私にとっての大きな目標」と先を見据えた。

新HCの任期は来年1月1日から。ジョーンズ次期HCは高校、大学、リーグワンなど様々な試合を視察しつつ、コーチなどの人事をしながら、来年6月の代表期間に向けて準備を進めていくはずだ。

大学やリーグワンの強度、日本ラグビー協会がハイパフォーマンスユニオンになるなど、ジョーンズ氏が日本を離れた2015年から日本代表、日本ラグビーの置かれている状況がかなり変わった中で、「エディー・ジャパン」の第2章が始まる。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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