【ハイライト動画あり】同志社大学、関西学院大学に大敗し初のリーグ戦全敗。ラグビー関西大学リーグ

このトライで一矢報いたが、その後は得点を重ねることはできなかった。わずか2分後には、関学大FW（フォワード）をダブルタックルで仕留めに掛かるが、荒川駿のバインドが外れ、すぐさまトライを奪い返された（7-29）。20分にはCTB市川が体をずらして突破し、WTB（ウィング）桃田涼平へパスを出すも、あと一歩トライにはつながらなかった。

終盤以降、同志社は相手の勢いに完全に飲まれてしまう。29分には、中央のラインアタックから右へ展開され、BK（バックス）陣が防御網を切り裂かれた。（7-36）。35分、41分にも簡単なミスやペナルティからボールを渡し、立て続けに失点（7-48）。最後はボールを蹴り出され、無情にもノーサイドの笛が鳴った。

同志社のAリーグは終わりを迎えた。宮本啓希監督は「（練習で普段から）やっていることが我慢できずに、相手にモメンタムを渡してしまった」と戦況を振り返った。また、入れ替え戦に対して「同志社を守る戦いになる」と強い覚悟を口にした。

苦しいＡリーグ戦を過ごした主将のPR（プロップ）山本敦輝は「緊張や不安がある中で、それを打破したい。最後の試合になるので全力を尽くしてやりたい」と意気込んだ。

同志社は創部113年の歴史で初めてのリーグ戦全敗。入れ替え戦はBリーグ全勝の大阪体育大学が相手となり、決して一筋縄ではいかない。古豪の看板を背負い、死に物狂いで1部を守り抜く。

文：西田雄哉／写真：勝部健人（同志社スポーツアトム編集局）