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「今日の我々は、見せたかったレベルにはほど遠い。打ちのめされているし、本当にがっかりしている。決勝でプレーするという夢は終わったが、まだやるべきことがある。今は本当に心が痛いが、僕らにはまだ戦うべきものがある。遠くから来てくれたファンのため、アルゼンチンのすべての人のため、来週は最高の形で終わらせる」と語気を強めた。
2015年大会以来の決勝進出となったオールブラックスのフォスターHCは、「ワールドカップの準決勝では、勝つことが目標だった。タフな戦いだった。アルゼンチンは試合の最初から激しく、我々に大きなプレッシャーをかけてきた。決勝は自分の仕事を楽しまなければならない」。
「私たちにとって、高いレベルで試合を遂行することが目的。そうすることで、チームは大きな誇りを持つことができる。トーナメントを戦い抜くには、それを楽しまなければならない。このグループの一員であることを誇りに思うし、コーチ陣も選手たちとうまくリンクしていて、いい相乗効果が生まれている」。
「だが、あと1週間残っている。明日の準決勝はポップコーンを食べながら観るよ(笑)。でも、どっちが勝とうが関係ない。私たちは自分たちのことに集中しているし、1日増えたことで精神的に一息つける。南アフリカは素晴らしいラグビーを見せてくれているが、イングランドも静かに成長している。スタイルの対比が興味深い」と話した。
キャプテンのFLケインは「いいスクラムを組み、いいドライブをしたかった。ハーフタイム直前のスクラムのペナルティで相手陣内に攻め込み、得点できたのは大きかった。この努力には本当に満足しているし、次もこのように戦いたい」。
「僕は先週、歴史的に見てもディフェンス面でトップクラスのチームがワールドカップで優勝することになると言った。僕たちのチームには、特にそのことに熱心な選手が何人かいるから、かなり強いと思う」とファイナルに向けて自信をのぞかせた。
アルゼンチン代表は銅メダルをかけて、10月27日(金)の3位決定戦を戦う。4度目の栄冠を目指すオールブラックスは、28日(土)にファイナルを迎える。
文:斉藤健仁/Photo by S.IDA
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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