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ラグビー コラム 2023年10月17日

【ハイライト動画あり】イングランド、フィジー渾身の猛攻しのぎきりトップ4入り決める。ラグビーワールドカップ2023準々決勝マッチリポート

ラグビーレポート by 直江 光信
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フィジーも負けじと猛チャージでたたみかけるが、イングランドはここでも卓越した集中力を発揮してゲインラインバトルで奮闘。75分過ぎにはフィジーが強引にオフロードをつなごうとしたところで鋭く食い込み、ターンオーバーからNO8ベン・アールが大きく切り返す。フィジー陣22メートル線内でペナルティを得るや、ファレルのPGでリードを6点に広げた。

それでもフィジーは最後まで勝利を信じ攻め続けたが、イングランドも渾身のディフェンスで相手を押し戻す。そして86分、冒頭のように勝利を決めるターンオーバーを勝ち取り、歓喜のフルタイムを迎えた。

勝利を祝うイングランドのベン・アール

両者とも最後まで一歩も引かぬ激闘を終え、「我々はここという場面でチャンスをものにすることができたが、それもディフェンスでのすばらしいパフォーマンスがあったからだ」と語ったのは、イングランドのファレルキャプテンだ。キックとディフェンスを軸にした堅い試合運びには批判的な声も多いが、自分たちの強みを誰よりも理解し、スタイルを迷いなく貫いたことが、この日の勝利とベスト4入りにつながったのは間違いない。「このチームは勝つための方法を知っている」とファレルも胸を張る。

史上初の準決勝進出はならなかったものの、フィジーの情熱に満ちた戦いぶりは観戦者の心を激しく揺さぶった。「この15週間、選手たちはハードワークしてきた。結果という点では傷ついているが、彼らが打ち込んできたものについてはこれ以上ないほど誇らしく思う。彼らは次世代のフィジーのラグビー選手のために、大切なものを築いてくれた」とサイモン・ライワルイヘッドコーチ。不屈の姿勢と鮮烈な印象を残して、大会をあとにした。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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