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ラグビー コラム 2023年9月21日

【ハイライト動画あり】ウルグアイ奮闘で前半リードも、後半にイタリアが地力示す。ラグビーワールドカップ2023プールAレビュー。

ラグビーレポート by 直江 光信
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ラグビーワールドカップ2023 フランス大会 プールA

【ハイライト動画】イタリア vs ウルグアイ

ロスタイムには中盤スクラムからプレーを切らず果敢に攻撃を仕掛け、エチェヴェリが約45メートルのドロップゴールを成功。大きな3点を加え、スコアを10点差に広げてハーフタイムを迎えた。

金星を予感させる展開に、スタジアムが異様な熱気に包まれる中で始まった後半。さらにたたみかけて主導権を握りたいウルグアイだったが、42分にキャプテンのCTBアンドレス・ヴィラセカのタックルが危険なプレーと判定され、シンビンで一時退出となってしまう。一連の流れで迎えた自陣ゴール前での相手ボールアインアウトのピンチはしのいだものの、続くゴールラインドロップアウトからイタリアの連続攻撃を許し、FLミケーレ・ラマロにトライラインを越えられた。

これで息を吹き返したイタリアは、ここから一気にギアを上げて攻め立てる。52分に相手の不用意なノータッチキックを逃さず切り返して敵陣レッドゾーンに攻め込み、迷いなく走り込んだWTBモンティ・イオアネが中央にフィニッシュ。21-17と逆転すると、56分にも中盤のキックカウンターを起点にアタックを継続し、NO8ロレンツォ・カンノーネがタックラーを引きずりながら左中間にねじ込む。

28-17とワンチャンスでは追いつけない点差になったことで精神的な余裕が生まれたイタリアは、61分にも連続攻撃をきっちり仕留め切ってCTBファン・イグナシオ・ブレックスが右中間にトライ。以後はメンバーを入れ替えながら粘り強いディフェンスを軸に試合をコントロールし、70分にはCTBパオロ・ガルビシがPGを追加する。ラスト10分は得点こそ挙げられなかったものの敵陣で時計を進め、38-17でフルタイムを迎えた。

苦しみながらもナミビア戦に続きボーナスポイントつきの勝利を挙げ、勝ち点を10に伸ばしたイタリア。「最後は満足する結果になったが、前半は神経がすり減るようでした」とキアラン・クロウリーヘッドコーチが振り返ったように課題も残る内容だったが、思うようにいかない展開でもきっちり白星を手にできたのは、地力の証といえるだろう。残る2試合は9月29日の対ニュージーランド(日本時間30日04時キックオフ)と10月6日の対フランス(日本時間7日04時キックオフ)。今度はチャレンジャーとして臨むゲームだけに、どのようなパフォーマンスを見せるか注目される。

一方のウルグアイ。前半を先行して終えるなど狙い通りの流れだっただけに、後半の立ち上がりに不用意なエラーが重なり相手に主導権を渡したのは悔やまれるが、これがティア1とのテストマッチ、そしてワールドカップで勝利を挙げることの難しさなのだろう。貴重な学びを得て向かう次戦は、ナミビアとの大一番だ(日本時間9月28日00時45分キックオフ)。こちらも必見の一戦となる。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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