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ラグビー 関西大学リーグ2023
【ハイライト】関西大学 vs. 京都産業大学|京産大、前半は苦戦も後半は地力を発揮
松岡のトライを皮切りに徐々にチームに活気が見え始める。33分にはCTB(センター)小野麟兵(済3=京都工学院)のトライで逆転すると、22mラインの外から押し切るモールトライでスコアを26-17に広げ、前半を終える。
前半、特に最初の20分では、京産大は自らのやりたいプレーができず、逆に関大は対策プランに則った理想的な入りを展開できた。後半は、ここまでなかなか思い通りに組ませてもらえなかったスクラムで良いスタートを切る。相手の反則を誘うスクラムで、LO(ロック)ソロモネ・フナキ(現3=目黒学院)が小さくガッツポーズを噛み締める。
そのエナジーをまたも松岡が形にした。バックスラインでのパスや攻撃ラインの深さなど、前半での反省点を修正し、ライン際を走り切り2本目のトライ。「ただただ、去年は悔しい思いをしていた。絶対に同じ思いをしたくない」と松岡。
2年次では先発出場をしていたものの、3年次は右太腿裏を痛めて出場が叶わなかった。今年、最終学年として迎えた開幕戦でPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に輝き、存在感を放った。
京産大はその後、HO(フッカー)李淳弘(営3=大阪朝鮮)のトライを加え、38-17で試合を締めくくった。廣瀬佳司監督は「開幕戦という非常にプレッシャーのかかる難しい試合だったが、6トライを取り、後半は相手を抑え切って1勝できたので安心している」と総括。
キャプテンを務めたヴェア・タモエフォラウ
三木皓正(済4=京都成章)主将のコンディション不良で、今回ゲームキャプテンを務めたPR(プロップ)ヴェア・タモエフォラウ(現4=札幌山の手)も試合を振り返って、来週へ繋げる意気込みを語った。
次戦は9月24日(日)に静岡スタジアムエコパで摂南大学と対戦する。開幕戦では天理大学に敗戦はしたものの、7トライを上げるほどの勢いがあるチームだ。
「1日1日を大切に取り組んで関西1位、全国1位を目指して頑張ります」。
その言葉通り、目の前に試合へ最高の準備を重ねて日々成長を誓う京産大は目標に向け、着実な一歩を踏み出した。
文:大谷賢之介/写真:藤田芽生(京産大アスレチック)
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