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ラグビー コラム 2023年4月25日

16年前のフランス大会は開幕戦から波乱含み。大野均選手が1試合で7kg体重減の死闘も。

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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決勝トーナメントに入ると、開幕戦で敗れたフランスが1999年大会の再現とばかり、ニュージーランド代表を破る。試合前のハカにフランスがにじり寄るシーンはド迫力。ニュージーランドがベスト8で敗退するのは史上初のことだった。しかも、CTBルーク・マカリスターのトライ、SOダン・カーターのPGなどでリードしながらの悔しい敗戦。キャプテンはその後、2011年、2015年大会で連覇を果たすFLリッチー・マコウ。試合後の記者会見では両手で顔を覆ったが、この悔しい負けがその後の最強軍団を作る原動力になったと考えると、見方も変わってくるだろう。フランス代表には世界屈指のFLティエリー・デュサトワール、CTBヤニック・ジョジオンらがいる。後半には鬼神セバスチャン・シャバルも登場。デュサトワールの伝説の38タックルはこの試合で生まれた。

決勝トーナメントは好ゲームが多かったが、マルセイユで行われた南アフリカ代表対フィジー代表では、フィジーの美しいトライを記憶にとどめたい。準決勝のイングランド代表対フランス代表は1トライのみの接戦。アルゼンチン代表は準決勝で南アフリカ代表の分厚い壁に挑むが、疲れもあって跳ね返される。南アフリカのスピードスター、ブライアン・ハバナの独走、ダイビングトライは華やかだ。

決勝戦はプールAの1位南アフリカ、2位イングランドが対戦。フィジカルの強みを持ち、キッキングゲームが得意な両チームによるノートライの激闘となる。2003年大会では正確なキックでチームを優勝に導いたイングランド代表SOジョニー・ウィルキンソンだが、2度目の優勝は達成できず。鉄壁のディフェンスを作り上げて南アフリカ代表を2度目の優勝に導いたのは、ジェイク・ホワイト監督。のちに日本のトヨタヴェルブリッツを指導し、入団1年目の姫野和樹をキャプテンに抜擢した人だ。南アフリカ代表のテクニカルアドバイザーはエディー・ジョーンズ。5年後に日本代表ヘッドコーチとなり、2015年大会で南アフリカを倒す名将だ。2007年大会のピックアップゲームは、今とつなげて語ることができるコーチ、選手が多数いる。どの試合も見応えは十分だ。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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