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ラグビー コラム 2023年1月30日

【ハイライト動画あり】クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、薄氷を踏む勝利で2位をキープ。ジャパンラグビー リーグワン第6節

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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それでも、スピアーズは相手陣でボールを展開し、34分のPGこそ外したが、37分にはSOフォーリーがPGを決めて、40-38と再逆転。ブラックラムズは試合終了間際に中央40mのPGのチャンスを得たが、FBマッガーンが左にわずかに外してしまい、そのままノーサイド。スピアーズが40-38と薄氷を踏むような試合となったが辛くも逃げ切って、「えどりく」での連勝を12に伸ばした。

24-0から一時は逆転し、あと一歩のところで白星を逃したブラックラムズのヒューワットHCは、「なんという試合だ。今週フォーカスしてきたディフェンスが、最初の20分間は非常に消極的だった」と悔やみながらも、「(チーム作りで)一番大変なのはカルチャーとかアティテュードだと思うが、そういう点では最後まで諦めず戦った選手たちのファイトを誇りに思う」と選手たちを称えた。

ゲームキャプテンのFL松橋も「前半の20分は自分たちのやりたいことから離れてしまった。どういう状況でも自分たちがコントロールできるところはしっかりとしていかなければいけない。またコネクトして、チームとしてこの悔しさを必ず来週に向けて、前半の入りから終わるまで、ブラックラムズのラグビーをしっかり見せる。」と前を向いた。

かろうじて勝利し、勝ち点24に伸ばした2位をキープしたスピアーズのフラン・ルディケHCは「見ているお客さんにとっては面白いゲームだっただろう。前半と後半で別の試合だった。スタートは完璧にコントロールしていたが、ペナルティとイエローカードがブラックラムズの巻き返しを許してしまった。それでも、けが人が多い中で選手たちが踏ん張ってくれた」と安堵した。

この試合のPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に選ばれたSH藤原は、「(POM選出は)自分の役割をしっかり果たせたからだと思う」と語り、「(前節の)コベルコ神戸スティーラーズ戦よりペナルティも少なくなったし、こう言った接戦で勝ち切れたことは大きい」と語った。

いまだ黒星なしで5勝1分と2位のスピアーズは、2月4日(土)の第7節、愛知県・パロマ瑞穂ラグビー場で7位のトヨタヴェルブリッツと対戦する。

勝ち点1を獲得したが接戦を落とし、9位に順位を落としたブラックラムズ東京は、同じく4日(土)に神奈川県・ニッパツ三ツ沢球技場で、5位の横浜キヤノンイーグルスに挑む。

文:斉藤健仁/Photo by S.IDA

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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