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ラグビー コラム 2023年1月4日

準決勝はAシードとBシードが対戦、報徳学園vs.天理、東福岡vs.京都成章。全国高校ラグビー大会

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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相手の突破を許さなかった天理ディフェンス

対するBシードの天理。3回戦、準々決勝と粘り強いディフェンスで勝ち上がってきた。特に準々決勝の長崎北陽台(長崎)戦では、春のサニックスワールドユースで19-28と敗戦していた相手を1トライに抑えて、ディフェンス面での成長の跡を見せた。アタックでは課題が残るものの、1年生WTB(ウイング)内田旬のトライで8-5と勝利し、18大会ぶりのベスト4に駒を進めた。

6度の優勝を誇る名門・天理。松隈孝照監督は「(準々決勝)ブレイクダウンは(試合中に)修正し、ディフェンスは良かったが、トライを取らないと勝てない」と気を引き締めた。天理としては攻撃力の高い相手をディフェンスで止めてリズムを作り、アタックに転じて勝利を呼び込みたい。

14:30から行われる準決勝の第2試合は、10年連続準決勝に進出したAシード東福岡と、初優勝を狙うBシードの京都成章の対決となった。両校は花園で3季連続の対戦で、一昨季は準決勝で対戦し、京都成章が24-21で、昨季は準々決勝で対戦し東福岡が31-25で勝利している。

キッカーも務める東福岡SH高木

東福岡は準々決勝で佐賀工業(佐賀)と対戦し、苦戦しながらも、決定力の高いSH(スクラムハーフ)高木城治、ケガから復帰したSO(スタンドオフ)高本とわ(ともに3年)を中心にFW(フォワード)、BK(バックス)が一体となったアタックと粘り強い守備で24-18と逆転勝利を収めた。

6度の優勝を誇る東福岡だが、昨季まで5年連続ベスト4敗退で準決勝は鬼門となっている。ただ、藤田雄一郎監督は「選手達も身が引き締まって、花園で伸びるチャンスになる。いい刺激を与えてもらった。このメンバーはもう一山越えないといけない」と意気込んだ。今季の東福岡は、ハイパントなどキックの使い方も上手い。守備の強い相手に対してしっかりアタックしてトライを取りきることが勝利への近道となろう。

ディフェンスで身体を張る京都成章

準々決勝ではフィジカルに長けた大阪桐蔭(大阪第2)と対戦したBシード京都成章。「乗ると今季のチームは強い」と湯浅泰正監督と話していた通り、武器であるディフェンスが冴えて15-12で勝利して、2大会ぶり5度目の準決勝進出となった。チームの中心は今季からPR(プロップ)からNO8になった森山飛翔と、SO本橋尭也(ともに3年)の共同キャプテンだ。

SO本橋は「ディフェンスも手応えがあったが、(外から)声があるから、いいアタックができている」と攻撃にも手応えを感じている。京都成章としては武器であるディフェンスで失点を抑えつつ、チャンスでは確実に取り切りたい。昨季のリベンジを果たし、2度目の決勝進出なるか。

準決勝2試合はともにAシード vs. Bシードという構図となった。Aシードの東福岡と報徳学園が貫禄を見せるのか。それともBシードの京都成章と天理が意地を見せるのか。準決勝も高いレベルでの試合が大いに期待できそうだ。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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