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ラグビー コラム 2022年12月26日

【ハイライト動画あり】帝京大学、連覇へ好発進!乱調からスクラム土台に復調。同志社大学は魅せたファイティング・スピリット。第59回大学選手権準々決勝

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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大逆転で関西リーグ3位となり、選手権に進んだ同志社はベスト8で敗退となった。就任1年目の宮本監督は「帝京大学さんに勝つ準備をしてきましたが、前半は要所でのミスがあった」と振り返った。

「相手にボールを持たせると厳しい、という話をしていましたが、それをさせてしまい、帝京さんの強い展開になってしまいました」

同志社・FL梁本主将は「春からアタックをフォーカスしていたが、スコアできなかったところは帝京さんのディフェンスの強さ。トライを獲りきるところを成長しなければいけないと思います」と、後輩に思いを託した。

1年前の同舞台では24-76。今年は0-50だった。この結果について、宮本監督は「差は確実に縮まっていると思います」と話した。

「昨シーズンは『ゲームをやる前から負けていた』というコメントもありました。その部分が一番縮まった『差』の部分です。ラグビーのスタイルでは、オプションを持った中でボールを動かしていくことによって、今日はスペースも、一対一も作れました」

「今後強化する部分はフィジカル。一回のミス、スペースを与えた時に一対一で止めたとしても食い込まれる。春からフィジカルはやってきましたが、今後一番強化していかなければならない部分」と話し、名門・同志社としての挽回を誓った。

そして準決勝へ駒を進める帝京の相馬朋和監督は、試合を振り返って「少し期間が空いたので反則が多かった。修正すべき点を反省して次の試合に臨みたいです」とコメント。

大学選手権までの3週間の過ごし方について問われると、相馬監督は「学生たちが自分たちに必要なことを彼らで作り上げて過ごした、素晴らしい3週間」と表現した。

その学生の代表であるCTB松山主将は、3週間について「特別何かをやったわけではなく一人ひとりのマインド」にフォーカスしていたという。

試合については「同志社さんの勢いのアタックで自分たちの規律が乱れました」と話す一方で、「ゴールラインを割らせなかったことは収穫。規律を修正して次に向かいたい」と意気込んだ。

帝京の次戦は、関東リーグ戦王者の東海大学を20-17で破った筑波大学。約2か月半前の対抗戦では、帝京が45-20で勝利している。

しかし王者・帝京にとっても、筑波は底知れぬ難敵に違いない。筑波は2015年度、現日本代表主将のHO坂手淳史が率いた無敵時代の帝京の公式戦連勝(対学生)を50で止めている。

果たして準決勝の結末やいかに――。新春1月2日の東京・国立競技場から、いよいよ目が離せない。

文:多羅正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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