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積極的なラインブレークが目立った伊藤耕
関東大学対抗戦もいよいよ終盤となり、5戦目の相手はここまで明治大学と同じく全勝の慶應義塾大学。一昨年の対抗戦では1点差で惜しくも敗戦している、油断ならない相手だ。
秋晴れの熊谷ラグビー場。強い日差しで紫紺のジャージーがきらきらと輝く中、まず明大が試合を動かした。明大ボールのスクラムを起点にパスを回しフェーズを重ねる。そして最後はSO(スタンドオフ)伊藤耕太郎(商3=国学院栃木)からのロングパスが右サイドにいたHO(フッカー)松下潤一郎(法3=筑紫)へ通り、そのままグラウンディング。「逆サイドのセットを早くするということを意識していた」(松下)。
前半20分には明大のオフサイドで慶大にPG(ペナルティゴール)を決められ、3点を返される。それでも自陣深くまで攻め入れられるシーンでも固いディフェンスでミスを誘い、キックを使った攻撃にも動じず冷静に対応するなど追撃の機会を相手に与えなかった。「みんな我慢できていて最後まで守ることができた」(NO8/ナンバーエイト木戸大士郎・文2=常翔学園)。
前半終盤にも明大の勢いは止まらない。35分には敵陣22mラインでのスクラムからパスをつなぎ伊藤耕が相手を抜きさり中央にトライ。39分にはまたもや伊藤耕のラインブレークが光り大きくゲイン。パスを受けたゲームキャプテン・右CTB(センター)齊藤誉哉(文4=桐生一)が走り切り、トライを決める。「耕太郎(伊藤)がいい形で仕掛けてくれて、裏でいいフォローができた」(齊藤)。明大は前半だけで計4トライを決め、26-3で試合を折り返す。
後半に入っても明大のペースで試合が進んだ。後半3分には、FB(フルバック)安田昂平(商2=御所実)がキックで仕掛け、右WTB(ウイング)秋濱悠太(商2=桐蔭学園)が拾うと最後はフォローに入った木戸がグラウンディング。その後、7分には自陣ゴールライン手前での相手ボールのラインアウトから、慶大得意のモールでトライを狙われるが相手にペナルティがあり、なんとか失点をしのいだ。ここからしばらくはお互いミスやペナルティが続く時間があるも、均衡状態を破ったのは明大。
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