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ラグビー コラム 2022年10月17日

【ハイライト動画あり】女子アメリカ代表に力負け。それでも、 サクラフィフティーンの挑戦は、まだ終わらない。

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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女子ラグビーワールドカップ2021 ニュージーランド大会 プールB

【ハイライト動画】アメリカ vs. 日本

後半5分、アメリカHOジョアンナ・キトリンスキーにトライを奪われ、5-8と逆転されたが、古田のタックル、HO谷口琴美のジャッカルなどで対抗。11分には、阿部がゴール前のPKから速攻を仕掛け、大塚のロングパスが名倉につながってトライ。10-8と再びリードを奪う。しかし、直後のキックオフで反則を犯すと、そのPKからのタッチキックでラインアウトを与えてしまい、CTBアレブ・ケルターに縦に走り込まれ、逆転のトライを許した。ケルターは、18歳以下のアイスホッケーの全米代表キャプテンの経歴を持つアスリート。この後も力強い走りで日本のディフェンスを切り裂いていった。

今釘小町

10-13で迎えた後半22分、交代出場のエリザベス・ケアンズに右コーナーにトライされ、この難しいゴールをケルターに決められてしまう。その後、もう1トライ追加され、10-27と突き放された。日本も後半36分、WTB今釘小町がカウンターアタックから個人技でトライをあげたが、届かなかった。

南早紀キャプテンは悔しさをにじませた。「世界ランキングほどの差を感じず、戦えているという実感はあったが、スコアを獲るという点では強豪国との差はそういったところなのかなと思った」。トライをあげた名倉ひなのは言った。「自分たちをコントロールしきれなかったことと、相手のキックに対応できなかったことが悔しい。前半のプレーや雰囲気がすごく良かったので、次は 80 分間そのモメンタムを出し続けて必ず勝利したい」

前半はアメリカ陣で戦うことに成功していただけに、3度、4度と得点チャンスを逃したのは痛恨だった。いかにスコアに結びつけるかは大きな課題だ。後半10分以降のディフェンスのほころびは「力負け」という印象が強かった。レスリー・マッケンジーヘッドコーチは「特にテリトリーをコントロールすることができたことを非常に誇りに思う。いくつか機会を逃してしまったこと、規律の欠如と判断ミスは課題。このような厳しい形で教訓を得なければならなかったことは本当に残念なこと」と話したが、「2試合負けたからと言って、物語が出来上がるわけでもなく、すべての結果が決まるわけでもない」と前を向いた。そう、サクラフィフティーンの挑戦はまだ終わっていない。第3戦は、10月23日(日本時間8:45)から行われる。相手は世界ランキング5位のイタリア代表だ。世界の大舞台でさらに成長したサクラフィフティーンの姿を見せてもらいたい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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