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ラグビー コラム 2022年10月7日

第9回女子ラグビーワールドカップ開幕 サクラフィフティーンの初戦は、10月9日、日本時間午前11:15キックオフ

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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女子日本代表スターティングメンバー

サクラフィフティーンは、10月7日にメンバーを発表。9月24日のニュージーランド代表戦からは先発で3名の変更がある。リザーブだったPR加藤幸子、FL長田いろは、WTB今釘小町が先発するのだ。加藤はイングランドのクラブでプレーしており、同じくイングランドでプレーするカナダ代表選手をよく知っている。スクラムが強いだけではなく、フィールドプレーも上手い。チームに安定感をもたらしてくれそうだ。長田は運動量豊富でボール争奪戦にも強く、今釘はSO、FBもできる万能BKで、WTBの位置で戦略的キックを使える。チーム最多の32キャップを誇るFL齊藤聖奈はニュージーランド戦でも密集サイドをつくトライをあげ好調を維持。引き続き先発する。抜群の決定力を持つ松田凛日はニュージーランド戦でのWTBからFBへ。より広いスペースでそのランニング能力の高さを発揮したい。

レスリー・マッケンジーヘッドコーチは言った。「これが今のベストチームです。長い時間をかけて、試合や練習で機会を与えて作り上げてきました。コンタクト、ゲームマネージメントを一体となってプレーできるメンバーです」。試合のキーポイントについては「モーメンタム(勢い)のコントロール」と話した。パワフルに突進してくる選手が多いカナダを素早く前に出るディフェンスで止め続け、カナダの強みであるスクラムでも対抗する。これができれば勝機はあるということだ。9月24日のニュージーランド戦以降、ディフェンスにフォーカスして精度を上げてきた成果がどこまで出せるのか注目だ。

南早紀キャプテン

一方、攻撃のテンポをコントロールするHB団のSH阿部恵は「敵陣に入れば攻撃は通用すると思うので、敵陣に入るアタックをしていきたい」、SO大塚朱紗は「速いテンポのアタックは日本の強み。そこを出したい」と話した。攻撃に関してはテンポアップするところと相手陣に入ることを織り交ぜ、バランスよく戦いたい。初戦に一番強い相手と戦うわけだが、南早紀キャプテンは自分に言い聞かせるように語った。「チームは今がこれまでの中で一番良い状態だと思いますが、初戦を経て私たちはさらに成長できると思います」。

サクラフィフティーンが掲げている言葉がある「サクラウェーブ」だ。チームを波にたとえ、ひとつのかたまりとなって動き、多様性を持ってパワーを生み出していくイメージ。独自性あるスタイルで戦うサクラフィフティーンがサクラウェーブを起こし、ラグビーワールドカップ2021のなかで勢いを増していくところを楽しみにキックオフを待ちたい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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