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かたや筑波大は、東芝ブレイブルーパス東京のHO橋本大吾がスクラム強化に関わる。開幕戦の明大戦では一進一退の攻防を繰り広げており、スクラムが強みとなっている。
こちらも出場メンバーは未発表だが、筑波大のフロントローはフィールドプレーでも暴れ回る。
筑波大学 木原優作主将
PR木原優作主将は攻守に抜群の働きをするオールラウンダー、HO肥田晃季(4年)はトライセーブも見せる玄人だ。PR田中希門(3年)は182センチのスクラム猛者で、運動量豊富だ。
筑波大は高さと技術のあるラインアウトも武器だ。
明大戦の先発バックファイブ(ロック+バックロー)の平均身長は186.4センチ。開幕戦の明大(平均185.8センチ)、早大の平均182.2センチも上回っている。
明大戦では多彩なムーブ、鋭いリフトによるディフェンスも見せた。
副将のLO八木澤龍翔(4年)や将来性あるFL茨木颯(1年/東福岡)、積極果敢な突進も武器であるCTBから転向したNO8谷山隼大(3年)など、個性豊かなバックファイブの躍動に期待したい。
早大同様、筑波大のバックスもタレント豊富。
楢本幹志朗(筑波大学)
前戦はルーキーのSO楢本幹志朗(東福岡)が先発した。頼もしい守備人でもあるスピードスターのWTB大畑亮太(2年)、ロングキックも魅力のCTB浅見亮太郎(2年)、副将のCTB松島聡(4年)、FB高(中が目)田賢臣(3年)がいれば攻守に頼もしい。
やはり試合の注目はスクラム戦だ。
今週日曜日には大型で強い台風14号が九州に接近する見込みという。離れた場所でも風が強まる恐れがあるとされ、また群馬という土地柄もあって強風は免れないかもしれない。
ラインアウトのノット・ストレートは厳格化の方向であり、スクラムによる再開が多くなるとみられる。セットプレーの他、ブレイクダウンの攻防にも着目したい。
ただやはり創意工夫に長けた両軍だけに、観る者を驚かせるような創造性溢れる勝負手には期待せざるを得ない。
何が何でも目の前の勝利を掴み取る――。そんなチーム文化、指揮官とメンバーの揃った両軍だ。
多くの大学ラグビーファンが見守る中、日本一を目指す両雄はどんな戦いを見せてくれるのか。
文:多羅 正崇
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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