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ラグビー コラム 2022年7月11日

【ハイライト動画あり】最多観客57,011人が熱狂も ラグビー日本代表、フランス代表に悔しい敗戦

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ハイライト

日本 vs. フランス|ラグビー日本代表テストマッチ2022(07/09)

キックを効果的に使った戦いのほか、日本代表は第1戦からさまざまな修正をほどこしていた。身長201cmのワーナー・ディアンズ、202cmのサナイラ・ワクァを並べてラインアウトは、高さよりも素早く動くことで成功率を上げた。ディフェンスラインもタックラーの体の向きを修正し、穴を作らずにボールキャリアーに圧力をかけた。そして、前半40分、フランス代表のミスボールをハーフウェイライン付近で確保すると、すかさずアタック。山中、HO坂手淳史、中野がボールをつなぎ、FLリーチ マイケルがゴールに迫る。最後は好サポートの山中がトライ。15-7とリードを広げた。ボールキープとキックの判断もよく、バランスの良い戦い方が印象的な前半だった。

後半の立ち上がりは、リーチ、ベン・ガンターの両FLが好タックルを連発するも、アタックでミスが出てフランス代表SHマキシム・ルクにPGを決められ、15-10に迫られる。その後の日本代表は自陣からアタックを仕掛けるが、ハンドリングエラーで攻撃がつながらない。ややボールキープに偏り過ぎた感があった。後半17分、ワクァに代えてインパクトプレーヤーのタタフ、18分には坂手に代わって、「ラスボス」堀江翔太が登場。国立競技場はこの日最高の盛り上がりを見せた。

しかし、その後の日本代表はハンドリングエラー、ラインアウトでのスローイングミスなどが続き、苦しい展開になる。そんな状況でライリー、ガンターがジャッカルを決めてピンチを救った。後半28分には、自陣に攻め込まれたところでガンターがジャッカル。相手の反則を誘ったが、このPKから交代出場のSH茂野海人が速攻を仕掛けた。しかし、このタップキックがクリアに手から離れていないという判定で、相手ボールのスクラムになる。この判定は痛恨だった。このスクラムで圧力を受け、フランス代表の交代出場のSHバティスト・クイユーにサイドを突破されトライを奪われてしまう。スコアは、15-20。この5点差が日本代表に重くのしかかった。

そして、幻のトライシーンが訪れる。後半を通してプレーの精度を欠いたことは力不足と認めるしかない。21歳の李承信、20歳のワーナー・ディアンズほか若い力がテストマッチの経験を積み、選手層が厚くなったのは間違いない。フランス代表との2試合での修正力の高さも評価されるべきだろう。2023年のRWCフランス大会まで準備期間はあと1年。「惜しいところまでいって負けたのは悔しい。いい試合だったで終わらせないように、この経験をプラスにしないといけない」(リーチ マイケル)。その言葉通り、なぜ勝ちきれなかったのかを検証し、秋の代表戦に向けてプレーの判断、スキルの精度を高めたい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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