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ラグビー コラム 2022年6月21日

司令塔争いに加わる中尾隼太と李承信、ウルグアイ戦で初キャップを目指す。ラグビー日本代表

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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鹿児島大学出身の中尾

中尾と言えば、長崎北陽台高校から鹿児島大学に進学し、ラグビーをしながらも中学、高校だけでなく、小学校教諭の資格も取ったことで知られている。

「(大学)当時は、先生になりたいので(その資格を)とったが、(東芝に入り社会人で)ラグビーをすることになり見える世界が変わり、考え方も変わった」と中尾。

「教育など、人に携わる、人の未来に携わることは好きですが、それは先生に限ったことでなないので、自分自身どういう人が知って、どういうことで、人の未来に携わっていけるかという視点で、これから自分にできること考えていきたい」と話すにとどめた。きっと、日本代表の経験も中尾の将来にいい影響を与えることになるはずだ。

まだ21歳の李

李と言えば、大阪朝鮮高校2年で高校日本代表に選出されて、大学1年時にジュニア・ジャパンの主将を務めた後、帝京大学を2年で中退して、ニュージーランド留学を決めた。ただ、コロナ禍の影響で断念して、コベルコ神戸スティーラーズに入った。

21歳の李は「大学を退学した時も、自分がこれから進む道に後悔がないようにと思い、1つ1つの行動や過ごし方を大事にしようと思っていました。今、振り返っても後悔はしていないので、もっと自分が選んだ道に誇りを持てるようにがんばっていきたい」と前を向いた。

もちろん、2人は6・7月の3連戦でアピールすれば、2023年ワールドカップへの道も開けてくる。

李は「日本代表に入ることは漠然とした目標としてありましたが、日本代表の合宿へ来て、(目標が)明確になってきた部分もある。もっとハングリーに、もっとアピールして、初キャップを取って、絶対にワールドカップメンバーに選ばれたいなという気持ちは強くなっています」。

大阪朝鮮高校出身として初キャップとなることについては、「プレッシャーというよりも、その期待に応えたいという気持ちが大きい」と語気を強めた。

中尾は「自分自身、最低限やらないといけない仕事ができないと、チームのためにもならないですし、楽しむ資格はないので、まずは自分のことをしっかりやるのが第1プライオリティーだと考えています」。

「(今は東芝に入社したときと)同じような気持ちで、何で自分はこんなにできないんだという気持ちになっていますが、そこはあきらめずに、長期的な視点で、毎日、積み重ねていけば、明るい未来につながっている」と先を見据えた。

中尾と李の2人は6月25日(土)から始まる3連戦で、まずは日本代表初キャップを狙う。そして試合に出場し、アピールすることで秋の日本代表に再び呼ばれることが当面の目標となろう。

コミュニケーションと戦術眼に長けた中尾、ボールを持ったらランで積極的にしかける李。桜のジャージーを着た2人のプレーを今から楽しみにしたい。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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