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ラグビー コラム 2022年5月23日

【ハイライト動画あり】埼玉ワイルドナイツ、2年連続の頂点に王手 クボタスピアーズ船橋・東京ベイに快勝

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ジャパンラグビー リーグワン2022

【D1 プレーオフトーナメント 準決勝 ハイライト】埼玉ワイルドナイツ vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

「フォーリーがこちらを見ていたので、ディフェンスの幅をキープしながらインターセプトを狙いました」(竹山)。S東京ベイがトライしていれば、7-10とリードで後半に入れるところが、14-3と差は広がった。まさに値千金のトライだった。よく観察すれば、ワイルドナイツのディフェンスは崩れていなかった。フォーリーがボールを持った時点で前に3人のディフェンダーが並び、その後ろにはFB野口竜司が控え、さらに内側からFWの選手たちも押し上げている。ロングパスが通ってもトライには至らなかった可能性が高い。波状攻撃を少ない人数で止め、ディフェンスラインを素早く整える。この繰り返しでアタック側のS東京ベイの選択肢が少なくなっていった。埼玉WKのディフェンスの強みを再認識するインターセプトだった。

堀江翔太(埼玉ワイルドナイツ)

後半も主導権は埼玉WKが握った。11分に山沢がPGを追加して17-3。スクラムでも優位に立ち、後半14分には満を持してHO堀江翔太が登場してFW陣をリードする。25分にはラインアウトからのモールを押し込んで堀江がトライ、24-3とリードを広げた。S東京ベイも、交代出場のHOジャバ・ブレグバゼ、PRオペティ・ヘルらが力強い突進で勢いを出そうとしたが、終了間際にオペティ・ヘルがトライを返すにとどまった。最終スコアは、24-10。プレーヤーオブザマッチには竹山晃暉が選ばれた。

不動の先発SO松田力也が負傷し、今季2度目の先発出場となったSO山沢拓也は、先制トライをあげ、ディフェンダーをショートパントでかわす個人技を披露するなど卓越したスキルでチームをけん引した。「勝たなければいけない試合で勝ち切れたのは良かったです。エリアを意識して、うまく敵陣でプレーできたと思います」。堀江につなぐまで先発HOとして全力でプレーした坂手淳史キャプテンは「15,000人のファンの前でいいラグビーができて嬉しかったです。いいディフェンスから得点につなげるワイルドナイツのラグビーができました」と笑顔で語った。決勝戦に向けてのコメントを求められた堀江は「最後まで自分たちがどれだけ成長できるかにフォーカスしたい」と達観した表情で語った。決勝戦は5月29日、国立競技場で開催される。

敗れたS東京ベイのフラン・ルディケヘッドコーチは埼玉WKを称えたうえで冷静に語った。「ラインアウトからのモールなど自分たちの強みを出せなかった。スキルが十分ではなかったということで、言い訳はできない。しかし、シーズンを通していい良いラグビーができていたし、トップチームの一員にはなれたと思う」。この日は、HO杉本博昭がスピアーズでの公式戦100試合だったのだが、それを勝利で祝うことができなかった。28日(土)の3位決定戦ではBL東京と対戦する。2年連続でトップ4に残ったチームとして有終の美を飾りたい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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