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ラグビー日本代表テストマッチ2021
【ハイライト】ポルトガル代表 vs. 日本代表
3分後の後半23分にSO松田のPGでリードを6点(31-25)にするものの、ポルトガルはホームの歓声を浴びながら猛攻。
すると後半36分、途中出場の中島イシレリがハイタックルで、日本に2枚目のイエローカード。残り時間を14人で戦うことが濃厚となり、さらにポルトガルのアタックに火が付く。
最終盤、ポルトガルが自陣から執念の連続攻撃を見せ、14人の日本の守備網は崩れた。ポルトガルがエリア左にボールを展開。隅にいた途中出場のWTB松島幸太朗も巻き込まれ、最後の砦であるFB山中亮平と、大外で2対1。背後は無人――。
ここでFB山中はパスをカットするチャレンジに出た。片手で相手のパスを取りにいき、弾いた。ここで弾いたボールが地面に落ちていたら、反則でトライを防いだとして確実に笛が吹かれていた。
しかしFB山中は宙に浮いたボールを再獲得。そのまま50m以上を切り返した。これが結果的に試合を決定づける決勝トライ(ゴール成功)となり、最終スコアは38-25で決着した。
ポルトガルのラストパスが繋がっていたら逆転負けのシナリオもあった。まさに薄氷を踏むような勝利だった。
この日の日本はコンテストキックを多用。キックカウンターの際にも「相手のハイボールに対して、ゲインが出来なさそうな時はハイボールを上げてチェイスし、プレッシャーを掛けて再獲得する戦術」(CTB中野)だったが、ほとんど再獲得はできなかった。
敗戦はしたが観客を湧かせたポルトガル。
指揮官のパトリス・ラジスケHCは試合後、「選手達をこの上なく誇りに思います。私たちが今日ここでプレーしたかったゲームをまさに見せてくれました」と手応えを語った。
CTBトマース・アップルトン主将は2007年大会以来2度目のW杯出場をはっきり見据えていた。
「私たちは、今日の試合を誇らしく思いますが、まだ十分ではありません。チームとして大きく成長していることはこの2年間の結果からわかると思いますが、2023年のラグビーワールドカップへの道のりを進んでいる最中なのです」
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