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ラグビー コラム 2020年5月12日

どうなる? ラグビー新リーグ構想 コロナの影響でずれ込み、2022年1月開幕か?!

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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──準備室で進めていることを教えていただけますか。

谷口 三地域協会(関東、関西、九州)とは話を進めています。新リーグでは各チームがゲームを運営します。地域協会、都道府県協会の皆さんと良い関係を築かなくてはいけません。3月中旬に都道府県の理事長会議が開催され、そこで新リーグの概要を説明するはずだったのですが、会議が開催されなかったので、まずはオンラインで三地域協会の皆さんに説明し、その後、地域協会の方々に説明会をしようと思っています。また、メディカル、レフリーの方とも話を進めようとしています。ドクター、トレーナーといったメディカルの方とは話し始めました。新リーグは、ワールドラグビーの「エリートラグビー」の範疇に入りますので、エリートラグビーに相応しいメディカル体制の構築を行いたい。ラグビーを支えてきたメディカルの皆さんは、プロフェッショナルな仕事をボランティアでやってきてくださったわけです。それはラグビーの運営の問題点の一つです。プロに見合った報酬、ステイタスが必要になってくると思います。レフリーはこれからですが、日本のリーグで吹くレフリーは、RWCの開幕戦や決勝戦で笛を吹くというような、世界トップレベルのレフリーの方に吹いていただけるような体制を作らなくてはいけません。

瓜生 ドクターとメディカルについて補足しますと、ワールドラグビーの資格とは別に、日本の場合は日本スポーツ協会の資格があります。新リーグは多様性、国際性を目指していますので、今後世界のトップレベルのトレーナーも在籍するようなリーグとなり多様性をすべての場面で求めていきたいです。試合に携わるドクターに関しても、ワールドラグビーの基準でやっていくことがトップリーグ、そして新リーグに課せられた使命です。HIA(脳震盪の評価)やTMO(VTRを使ったプレーの判別)などを使用して、選手の健康をしっかり守ることも、世界トップレベルのリーグだと認められる条件の一つです。今後は、ラグビーを知らない若いドクターの方々にも試合に参画いただけるような環境を作っていかなくてはいけない。そういった話し合いの場を重ねている最中です。

──コロナウイルスに対する取り組みは何かされていますか。

谷口 コロナウイルスについての意見交換会を、25チームの皆さんとしています。皆さんが抱えている困難、選手のメンタルのケアなど話し合っています。新リーグでの選手のケアについて、選手会、トップリーグのリーダー会議の人たちともお話ししています。選手の皆さんと向き合うことはとても大事で、彼らが不安にならないように考えていきたいと思います。

──新リーグは当初、2021年秋からスタートというお話でしたが、コロナウイルスの影響、東京オリンピック・パラリンピックが延期されたことなどもあります。スタート時期については、どう考えていますか。

「まずは、参入意思を示すヒアリングシートの提出期限を延期しました。当初の3月末を4月末に延期したのですが、さらに政府の緊急事態宣言の解除後から1カ月を締め切りにすることにしました。開幕日程に関しては、オリンピック・パラリンピックもあり、秋開幕が難しくなってきましたので、ここはチーム関係者の皆さんと調整しているところです。いずれにしても、始まったときに魅力的なリーグになるように準備をしていきます」


文:村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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