サンウルブズはお休みでも、スーパーラグビーは面白い！ 今週末も、チーフス対クルセイダーズほか注目対決多し

初戦で南アフリカのライオンズを38－8で下したアルゼンチンのハグアレス（ジャガーズ）は、地元ブエノスアイレスでNZのハリケーンズを迎え撃つ。こちらも注目カードだ。メンバーはほぼアルゼンチン代表。昨年は初の決勝進出を果たし、今季は初優勝を狙う。RWCの翌年は各チーム若手が多くなるのだが、ハグアレスはメンバーが大きく変わらないのが強み。RWC日本大会で全試合に出場したLOギド・ベティ・パガディザバル、タックラーのFLマルコス・クレメル、ベテランSHトマス・クベリ、キャプテンのCTBヘロモニ・デラフェンテ、ランニングスキルの高いWTBエミリアーノ・ボフェリなど経験豊富な選手が多く、コンビネーションもとれている。

対するハリケーンズは、オールブラックスのSOボーデン・バレットがブルーズに移籍したほか、多くの主力メンバーが抜けた。先週は南アフリカのストーマーズに0－27で完敗したが、オールブラックスのSHであるTJ・ペレナラ、爆発的な突破力を誇るCTBンガニ・ラウマペ、HOアサフォ・アウムアなどアグレッシブにディフェンスを破る選手がおり、早めゲインラインを破ってスコアしたい。多くのトライが生まれる戦いになりそうだ。

RWCで優勝した南アフリカ代表選手は、日本のトップリーグに多数参戦しているほか、海外でプレーする選手が多いが、昨年の世界最優秀選手に選出されたFLピーター・ステフ・デュトイはストーマーズの一員として、ブルズとの南アフリカ・ダービーに臨む。またRWC決勝でトライを挙げたWTBマカゾレ・マピンピはシャークスで先発。NZのハイランダーズと戦う。RWC戦士の各所属チームでの活躍も楽しみだ。

文：村上 晃一