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ラグビー コラム 2019年10月10日

フィジーの先制トライに大観衆熱狂 苦境乗り越え、ウェールズ3連勝で8強へ ラグビーワールドカップ2019 ウェールズ vs. フィジー

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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後半に入ると、再びフィジーが攻勢に出て、WTBセミ・ランドランドラが爆発的な突進力を披露したが、ウェールズの強固なディフェンスの前にスコア出来ず。しかし、11分、ウェールズのFLジェームズ・デーヴィスがシンビンになると、フィジーがラインアウトのモールを押し込み、ペナルティートライを勝ち取って、17-14と逆転する。世界ランキング2位のウェールズに対するフィジーの奮闘にスタジアムは大いに沸き返ったが、フィジーの得点はここまでだった。


ウェールズは、SOビガーが味方との接触による脳震とうで退場するアクシデントがあったものの、後半17分、交代出場のSOリース・パッチェルが同点PGを決め、20分にはWTBアダムズが勝ち越しのトライをあげる。ベテランのCTBジョナサン・デーヴィスの突破からオフロードパスが決まってのトライだった。その後のフィジーには疲れが見え、ウェールズが1トライを追加して、29-17と勝利した。


ウェールズのウォーレン・ガットランドヘッドコーチは安どの表情を浮かべた。「0-10で追う展開になり、ひっくり返して、さらにボーナスポイントを取らなければならなかった。非常に厳しい状況だった。フィジーは個々の力が素晴らしい。タフでフィジカルな試合だった」。


これで大会を去ることになったフィジーのジョン・マッキーヘッドコーチは、「今夜の健闘は素晴らしかった。6カ国対抗の王者で、世界ランキング1位にもなったことがあるチームを追い詰めた。勝利には至らなかったが、実に勇敢な戦いだった」と選手を称えた。キャプテンのドミニコ・ワンガニンブロトゥはこう続けた。「このチームとともに、ここにいられることに感謝する。心を込めて80分間プレーをした」。多くのラグビーファンから愛されるフィジー。本来の力を出し切ったとは言えないが、最後に観客を魅了するトライを披露してRWC2019を終えた。


文:村上 晃一

【ハイライト】ウェールズ vs. フィジー ラグビーワールドカップ2019 プールD

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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