今節も熱い勝ち点争いが繰り広げられる　スーパーラグビー2019 第3節の見どころ

第3節で戦うチーフスはニュージーランド（NZ）カンファレンスの強豪だが、今季は連敗スタートで出遅れている。東海大学から神戸製鋼コベルコスティーラーズ入りが決まっているWTBアタアタ・モエアキオラは、第1戦はリザーブから登場し、第2節は14番を背負って先発。チーフスに入っても見劣りしないフィジカルの強さを見せ、17－54という完敗のなかで、スーパーラグビー初トライもあげた。サンウルブズとの第3節でも出場すれば、サウマキ、マシレワ、ファンデンヒーファーといったトライゲッターとの対決が楽しみだ。

チーフスは連敗中とはいえ、LOブロディー・レタリック、SOダミアン・マッケンジー、CTBアントン・レイナートブラウンなどオールブラックス経験者がおり、卓越した個人技でディフェンスを崩してくる。ニュージーランド勢はセットプレーも強く、サンウルブズのスクラム、ディフェンスがチーフスにも通じるのかは未知数だ。今回のニュージーランド遠征メンバーには、チーフスに所属したことがあるフロントロー（FW第一列）が3名いる。山下裕史は2016年のチーフスで8戦に出場し、パウリアシ・マヌは2013～16まで主力として活躍、PRサム・プラットリーも2018年は10戦に出場した。旧知の仲間との戦いで燃えているだろう。NZでの初勝利に向け、スクラムの安定は不可欠だ。

第3節の初戦は、NZの首都ウェリントンでハリケーンズがブランビーズと相対する。ブランビーズは第2節でチーフスに54－17で快勝して上り調子だ。ハリケーンズはオールブラックスがずらりと並ぶ。今節最大の注目カードだろう。三連覇を狙う王者クルセイダーズは連勝スタートを切り、オーストラリアのレッズとアウェイ（ブリスベン）での対戦。同じくNZカンファレンスで連勝スタートのハイランダーズは、オーストラリアのレベルズと、こちらもアウェイ（メルボルン）で対戦する。オーストラリアカンファレンスは早くも全勝が消え、南アフリカカンファレンスは、シャークスが唯一2連勝し、3トライ以上差をつけるボーナス点も2戦連続で獲得。満点の勝ち点10で総合首位に立つ。今週末は南アフリカのストーマーズと対戦だ。今節も熱い勝ち点争いが繰り広げられるだろう。