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ラグビー コラム 2018年12月26日

初出場の桐生第一、元日本代表の青年監督が狙う「ディープインパクト」。全国高校ラグビー大会のみどころ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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―― もし何か具体例があれば教えてください。

たとえば、関東学院大学時代の春口先生はグラウンドの内外で、すごく人のことを見ていました。

僕は全然目立つ選手じゃなかったんですが、大学1年生のときにBとかCチームのFB(フルバック)だったんですが、Aチームの選手がケガをしたときに使ってくれた。

春口先生に後になって聞くと「僕がグラウンドに近い文学部で1年生だったので、一番早くボールの準備とかしていたし後片付けし、合宿でも時間がない中でフィジカルトレーニングもしていた」と言うんです。

生徒をいろんなところで観察したり、練習だけでなく授業などでもいろんなコミュニケーションを取ったりするようにしています。

あと、パナソニックのロビーは、選手のことをまったく否定しないですし、選手との距離間がすごく上手い。

どんなことを話しても「グレイト!」「ナイス!」と言って常にポジティブで、選手のモチベーションを上げようとしていました。だから僕も本当に、そういうところは気を遣っています。

日本代表のエディーは本当に厳しかったですよ(苦笑)。グラウンドでも怖かった。でもエディーは後から思えば計算されていたのでは、ということがたくさんあります。

1回、怒った後、食事中に話しかけてきて、優しく「あのラインブレイク良かったね」と言われたことがあります。

「あんなに怒っていたのに、そういうところを見ていて褒めてくれるのか」みたいに。もしかしたらグラウンドでは演じていたのかもしれません。色々あったけど、コミュニケーション能力もマネージメントも素晴らしかった。

―― 初出場の花園についてお聞かせください。初戦は米子工業(鳥取)、勝つと常翔学園(大阪第3)と対戦します。

映像は見させてもらいましたが、本当に自分たちのことをやることを徹底してやるべきだなと思っています。

花園では、出場が決まった時点で、初めて出るのでインパクトを残すようなことがしたいので、「ディープインパクト」をテーマにしようと思いました。とにかく、まず米子工業戦で全部出し切りたいですね!

花園から水色と白のジャージーで臨む

―― 指導者として一番大事にしていること、選手にはどんな花園にしてほしいですか?

本当に強制しないことが大事で、選手たちが自分で考えることってすごく重要だなって思っています。1年目から主体性を大切に、ぶれずにずっとそうやってきました。

一緒にやることもたまにありますが、選手たちの方が速くて強いですね。コーチングは本当に楽しいですね。

初めての花園だから緊張すると思うのですが、しないようにサポートしてあげるということと、花園でラグビーを終えてしまう選手もいるので、悔いの残らないように楽しんでほしいと思っています。

◆桐生第一 先発予想メンバー

PR吉田智哉(2年)、HO明光棟吾(3年)、PR大和大祐(3年)
LO飯塚太一(1年)、板橋弦大(1年)
FL大野怜央(2年)、No.8田中洋太郎(3年)、FL新井穂(3年)※主将
SH東皓輝(3年) SO齊藤誉哉(3年)
CTB奥田北斗(2年)、CTB矢内裕人(2年)
WTB藤生奨太郎(1年)、FB今泉秀柾(3年)、WTB田代颯(2年)

元日本代表CTBの青年監督が率いる初出場の桐生第一は、花園では緑からスカイブルーと白のジャージーで臨むという。1回戦は12月28日(金)午前11:20から第2グラウンドで米子工業と対戦する。

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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