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ジョセフHCは熱弁を振るった後、記者の質問に答えた。
―― ワールドカップ本番で、どのように戦いたいか?
「細かいところまで言えないが、今回学んだことはティア1のチームは総じて体格大きく、経験値も高い。そういうチームに対して、ティア2よりボールキープの率を高めないといけない。イングランド代表に対してはボールを持って攻撃し続けた。
だが、ターンオーバーの数が多かったり、ペナルティを犯したりして得点を取られた。それに対してロシア代表戦ではキックを多用した。イングランド代表戦より3倍で多く蹴って、その試合には勝った。
対戦相手によるが、常に我々の戦う内容、戦法を調整しないといけない。だからこそ、スーパーラグビーで戦い続けることが大事。ラグビーの戦い方、プレーのスタイルもめまぐるしく変わるので、そこに対して対応しないといけない」。
―― ワールドカップではアイルランド、スコットランド、ロシアと北半球勢と3戦する。その対策は?
「1つ1つのチームに特徴や差がある。アイルランド代表、スコットランド代表も独自のスタイルがある。ただ、ジャパンと戦うとき、基本の戦略は力ずくで勝ちに来ます。
内容的にはゲームをスローにしたり、セットプレー持ち込んだりしてダイレクトに攻めてくる。なぜかというと日本は経験不足、サイズ不足、フィジカル不足だから、そこを狙って来る。
だが、得点を取ることに関しては懸念してない。オールブラックスに対しても5トライ、フランスに対してもトライを取ったので、ジャパンはトライを取る力はあります。
どこが劣勢になるかというと、スクラムです。スクラムにかなりの圧力をかけてくるので、(スクラムを組んでいて)FL(フランカー)が対応できないところで、9番、10番を狙ってきます。モールも仕掛けてきます。
前進されたらなかなか困難です。スクラムやモールが苦しむだろうと想定されるが、アタックに関してはしっかりとした手応えがあります」。
―― イングランド戦の後半、ロシア戦の前半にペナルティが多かったことに対しての改善点は?
「ペナルティはかなり厳しく取り締まられた。イングランド代表戦では前半1本、後半8本のペナルティだった。だが、それが本当にペナルティだったのか、自分の中では疑問。
ただ、ペナルティを犯したことによってテストマッチに影響与えたということなので、そこで学んだことは、試合中にレフリーが見解を変えた時、それに対して対応する努力が必要です。
選手たちもチームとしても試合の流れを感じないといけない。レフリーが見解を変えたところで、即座に適応しないといけないということがイングランド代表戦では大きな教訓となった。
ロシア代表戦に関してもかなり酷な判断をされていたけど、ロシア代表の圧倒的なフィジカルの強さ、コミットした選手たちに対して、レフリーも日本代表に対して平等に吹いてくれなかった。
ミスも多発していた中、ロシアのディフェンスが強力な中、なかなか流れに乗ることができなかった。それにも関わらず、挽回して勝つことができたのはポジティブな成果と思います。なぜなら1年前なら苦しい状況に追い込まれると、挽回することができなかった」。
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